ビジネスインテリジェンス企業のマイクロストラテジー(MicroStrategy)は5日、ビットコイン(BTC)を購入するため、2030年満期の転換社債を発行し、6億ドル(約903億円)の資金調達を行うと発表した。
発表によると、マイクロストラテジーは6億ドル分の転換社債を売却し、ビットコインの追加取得及び一般的な企業目的に使用する予定とした。この売り出しは、1933年米国証券法に基づく規則に基づいて適格な機関投資家に対して実施されるという。
マイクロストラテジーの無担保優先債務は毎年半期ごとに利息が支払われる。債券の満期は2030年3月15日。最初の利息は2024年9月15日に支払われる予定だ。ただし、債券の条項に従って早期の買戻し、償還、転換が行われた場合はこの限りではないとしている。
この社債は現金、マイクロストラテジーのクラスA普通株式、またはその両方の組み合わせに交換可能で、会社の成長及び投資戦略に沿った多用途の金融商品を投資家に提供するという。なお、レートや価格を含む交換条件は、社債の価格設定に応じて最終的に決定される。
マイケル・セルラー(Michael Saylor)会長は「ビットコインを保有し続け現在も将来も売却する予定はない」と述べた。
同社は平均取得単価31,550ドル(約474万円)、総費用約61億ドル(約9,180億円)で購入した約19万3,000BTCを保有している。保有資産総額は130億ドル(約1兆9,566億円)を超えており、上場企業としてビットコインの最大保有量を誇る。
マイクロストラテジーの株価はビットコイン年初からの上昇を受け、94.70%上昇した。過去12ヵ月比では実に461.8%も上昇している。
参考:発表
画像:Shutterstock
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