ミライウェルスマネジメント、約10億ドル運用実績のRe7 Capitalと戦略的提携

AIフュージョンキャピタルグループ株式会社の子会社であるミライウェルスマネジメント株式会社（以下、MWM）は2025年12月23日、英国ロンドンを拠点とする暗号資産投資会社Re7 Capital Ltd.（以下、Re7）と戦略的パートナーシップ締結を発表。

Re7は約10億ドル規模の暗号資産運用実績を持つことで知られており、今回の提携は、日本市場におけるデジタル資産運用の高度化を目的としたものとなる。

暗号資産市場は近年、機関投資家の参入拡大や規制枠組みの整備を背景に、投機的な対象からプロフェッショナルな運用が求められる投資資産クラスへと変化してきた。

MWMはこうした市場環境を踏まえ、グループとしてDAT（デジタル資産トレジャリー）運用や暗号資産プレミアムレンディングサービス「RENKIN」の展開を進めてきた経緯がある。

今回のパートナーシップでは、MWMが有する国内での事業推進基盤およびコンプライアンス体制と、Re7が世界的に評価されている暗号資産投資戦略を融合させる。

これにより、DAT運用における収益性の向上に加え、日本の投資家に対して、より高度かつ安定的な暗号資産運用サービスの提供を目指す計画だ。

Re7は、DeFi（分散型金融）領域における利回り運用や、流動性の高い資産を用いたアルファ戦略を強みとする暗号資産投資会社。

高度なアルゴリズムや独自のリスク管理手法、伝統金融の基準に沿ったコンプライアンスプロセスを組み合わせた運用体制を構築しており、複数の市場サイクルを通じて安定したパフォーマンスをあげてきた実績を持つ。

2025年には「Hedgeweek Global Digital Assets Awards」で年間最優秀ファンドを含む2部門を同時受賞するなど、国際的な評価も高い。

提携により、MWMはRe7を運用先パートナーとして選定し、DAT事業における自社保有資産の運用高度化を進めるとともに、グローバル水準の暗号資産運用ソリューションを日本市場に展開する。

一方のRe7にとっても、MWMを介することで、日本市場に適合したコンプライアンスおよびリスク管理体制を活用し、あらたな資金流入の機会を得る狙いがある。

MWMの代表取締役である八角氏は、「世界的な実績を有するRe7と提携できることを大変うれしく思う。本提携により、当社の顧客基盤と信頼性に、Re7の最先端運用テクノロジーとグローバルな知見が加わり、より多様で安定性と成長性を両立した運用ポートフォリオの提供が可能になる」とコメントしている。

また、Re7の創業者兼マネージングパートナーであるEvgeny Gokhberg氏は、「本パートナーシップは、日本市場における重要な一歩である。Re7の先進的なデジタル資産投資戦略と、MWMの国内基盤を組み合わせることで、日本の投資家に対し、世界水準で安全かつ規制に準拠した投資ソリューションを提供できると確信している」と述べた。

なお、本件によるAIフュージョンキャピタルグループの当面の連結業績への影響は軽微としている。

日本市場における暗号資産運用の本格化が進むなか、今回の提携がどのような形で具体的なサービス展開につながるのか、今後の動向が注目される。