NOT A HOTELは7日、国内暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインとIEOによる資金調達に向けた覚書を締結したと発表した。
NOT A HOTELが発行する暗号資産は、不動産を裏付とするRWA(Real World Assets:現実資産)トークン「NAC (NOT A HOTEL COIN)」となる予定だ。同社によれば、RWAトークンのIEOは国内初となる。
またこれにあわせて、自社施設や開発用の土地を保有・運用するプロジェクトとして「NOT A HOTEL DAO」をスタートする。
運営はNOT A HOTELの完全子会社であるNOT A HOTEL DAOが行う。法整備が整い次第、将来的にはNOT A HOTEL DAOの組織体系をDAOへ移行するという。
発表によると、NACを保有することでNOT A HOTEL DAOが保有する施設に宿泊できる。また、ステーキングすることで報酬を得ることができるなど、高いユーティリティ性を持つ点が特徴だとしている。
なお、ステーキングで得られる報酬は2種類あり、NOT A HOTELの宿泊権か、あるいはNACを受け取ることができるという。受け取れる宿泊権やNACはステーキング量に応じて変動する。
▶︎宿泊可能な施設の一例
IEOを通じて調達した資金は、NOT A HOTEL DAOを通じてNOT A HOTELの所有権や新規開発に向けた土地購入のために使われるようだ。これらの資産がNACの裏付け資産となり、安定した資産価値を形成することを目指すという。
NOT A HOTEL DAOの目的として、「NOT A HOTELをみんなで保有して、みんなで利用できる仕組み」を掲げる。NOT A HOTELの利用権の保有をより身近にし、より多くのユーザーに提供するための仕組みだとしている。
さらに、NOT A HOTELを開発する土地の提供者や地元協力者、プロジェクトに参加するクリエイターがNOT A HOTEL DAOを通じてNACを得る機会を創出していく。
同社はNOT A HOTEL DAOに参加するメンバーが増やし、日本各地にある遊休地の利活用や観光、地域の活性化などを加速させていくと述べている。
NOT A HOTELは住居兼ホテルとして活用できるメンバーシップをNFTで販売したことで知られる。
メンバーシップNFTを保有することで、毎年決められた日に、ランダムに決められた旅先のNOT A HOTELの施設などを利用することができる。施設の利用にはNFT化されたカギ「THE KEY」が必要となるが、日程があわない等の事情があればNFTマーケットプレイスで売却することも可能だ。
参考:発表
画像:発表より引用