国内暗号資産(仮想通貨)取引所オーケーコイン・ジャパン(OKCoinJapan)は21日、あらたにアービトラム(ARB)の取り扱いを今月28日17時から開始すると発表した。予定通りアービトラムの取り扱いが開始されれば、国内初のこととなる。
これによりオーケーコイン・ジャパンは28種類の暗号資産を取り扱うことになる。
アービトラムとは、Offchain Labsが開発したイーサリアムのレイヤー2チェーン。イーサリアムブロックチェーンの需要の高まりに伴い発生するトランザクション処理の遅延や手数料の高騰化といったスケーラビリティ問題の解消を目的としている。
アービトラムは「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)」という技術を取り入れており、トランザクションをオフチェーンで処理し、その後イーサリアムにそのデータをまとめて送ることで取引の高速化を実現した。
アービトラムでは、利用目的が異なる「アービトラムワン(Arbitrum One)」と「アービトラムノヴァ(Arbitrum Nova)」といった2種類のレイヤー2ブロックチェーンが開発されている。
アービトラムワンはDeFi(分散型金融)プロトコルやNFTでの利用に、一方のアービトラムノヴァはブロックチェーンゲームとソーシャルアプリでの利用に適している。
運営はこれまで開発元Offchain Labsが行ってきたが、分散化が進められ今年3月にアービトラムDAOが設立。運営主体もアービトラムDAOに移行した。運営のDAO移行に伴い、ガバナンストークンとしてARBがローンチされた形だ。
なお、オーケーコイン・ジャパンではアービトラムの取り扱いについて、入出庫ともにアービトラムとイーサリアム(ERC20)のネットワークに対応している。
オーケーコイン・ジャパンは今年、取り扱い暗号資産について急速に拡大している。今年に入り、テゾス(XTZ)、エフィニティトークン(EFI)、シバイヌ(SHIB)、ザ・サンドボックス(SAND)、ポリゴン(MATIC)、ダイ(DAI)、ファイルコイン(FIL)の取り扱いを開始しており、今回あらたにアービトラムの取り扱いを開始することとなる。
参考:発表
画像:Shutterstock