顧客満足度調査を実施するoricon MEは1日、国内暗号資産(仮想通貨)取引所に関する満足度調査を実施した。この結果、現物取引の項目ではビットバンクが、証拠金取引ではSBI FXトレードがともに初となる総合1位となった。
ランキングは8つの評価項目として「口座開設」「取引のしやすさ」「手数料」「資産管理」「提供情報の充実さ」「キャンペーン」「カスタマーサポート」「システムの安全性」で構成され、これに総合評価が加わる。
ビットバンクは「口座開設」「取引のしやすさ」「提供情報の充実さ」などの評価が高かった。また、全8つの評価項目のうち6項目で1位となっている。「チャートがどこよりも見やすい」「アプリが使いやすい」といったクチコミもあった。
また、SBI FXトレードは「資産管理」「提供情報の充実さ」「キャンペーン」などで支持され、全8つの評価項目のうち6項目で1位だった。
なお、レベル別の「初心者」では「GMOコイン」が2年連続の首位獲得となった。部門別レベル別「初心者」の定義は「3年以内に開設した人」「問い合わせをしたことのある人」「現物取引のみ経験があること」としている。

ビットバンクが複数項目でポイント伸ばす
アンケートについて、事前調査や企業ヒアリングをもとに、サービスに適した評価項目を設定し、各項目について満足度を聴取した。結果を集計し、規定の回答者数を満たした企業についてランキングを発表したとしている。
アンケート対象は金融庁に登録されている暗号資産交換業者で、現物取引サービスを行っている15社。現物取引のランキングは、過去3年以内に主に裁量トレードを用いて暗号資産の現物取引を自身で行っている6,216人が回答した調査結果をもとに集計した。
今回、現物取引で総合1位となったビットバンクは、昨年の2位から順位をあげた格好だ。一方、昨年1位だったGMOコインは2位となっている。そのほか、3位がビットポイント、4位DMM Bitcoin、5位bitFlyerと続き、こちらは昨年から変動していない。
ビットバンクは「口座開設」「取引のしやすさ」「提供情報の充実さ」で昨年からポイントをあげており、これが順位上昇につながったものとみられる。

SBI FXトレードは手数料やスプレットなどが要因に
一方、証拠金取引に関するアンケートは、金融庁に登録されている暗号資産交換業者で、証拠金取引サービスを行っている9社を調査対象とし、過去3年以内に主に裁量トレードを用いて暗号資産の証拠金取引を自身で行っている559人が回答した調査結果から算出した。
SBI FXトレードはビットバンクと同様、6項目で1位となった。同社を支持する要因として、「証券口座を開設すればSBIのほかの取引口座もスムーズに開設できる。また注文方法が豊富で約定スピードも速い」「手数料やスプレッドが安い」などがあがった。

なお、総合ランキングでは2位にGMOコイン、3位bitFlyer、4位DMM Bitcoin、5位楽天ウォレットと続いている。
参考:発表
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