大手スポーツブランドのプーマ(Puma)は13日、独自メタバース「Black Station」の拡張版を発表した。
Black Stationではデジタル空間上でさまざまな体験ができるほか、ショッピングを楽しむことも可能だ。
昨年9月にローンチされ、今回リリースされた拡張版によりユーザーは異なる2つの世界で没入感のある体験をすることができる。
発表によると、拡張版Black Stationでは「Unkai」と「Unter」といったデジタル空間を用意。Unkaiは東京・渋谷からインスピレーションを得たとしており、鮮やかな色彩やエネルギッシュな要素をそのままデジタルシューズ「Rulebreaker」に反映したと説明している。
また、Unterはドイツ・ベルリンのアンダーグラウンドなクラブカルチャーをインスパイアしたとし、デザインにもその要素を取り入れたとのことだ。
なお、現在Rulebreakerを購入できるのはPUMA Pass NFTの保有者に対して配布されたRBトークンを保有しているユーザーに限定される。ユーザーは6月13日から20日の間にRBトークンをバーン(焼却)することで、メタバース内の製品にアクセスすることが可能だ。
PUMA Pass NFTを保有するユーザーはこれから製造する物理的なシューズを表現した「Materializer NFT」のほか、「Digital Collectible NFT」と呼ばれるNFTコレクションを購入することができるという。
各NFTは1週間で4,000個のみ販売される。
今年で75周年を迎えるプーマは、通常の小売店でのショッピング体験をデジタル空間上でも提供すべく、成長領域であるWeb3.0要素を今後も取り入れていく姿勢をみせている。一般のスニーカー愛好家をWeb3.0領域に取り込む一環として、今回のNFT販売では暗号資産(仮想通貨)やクレジットカード決済に対応するという。
プーマのWeb3.0責任者であるイワン・ダシュコフ(Ivan Dashkov)氏は「比類ないショッピング体験を提供するこれらのあたらしい世界にコミュニティを招待できることを嬉しく思う」とした上で、「我々は暗号資産とメタバース領域でエキサイティングな機会や買い物ができるコミュニティ空間の構築を目指している」と語った。
参考:発表、公式サイト
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