米投資アプリを手掛けるロビンフッド(Robinhood)が30億ドル(約4,400億円)以上のビットコイン(BTC)を保有していることがわかった。ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)のデータにより明らかになった。
またデータ収集プラットフォーム・ビットインフォチャート(BitInfoCharts)のランキングによれば、ロビンフッドは大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)とビットフィネックス(Bitfinex)に次ぎ、同一アドレスでのビットコイン保有量が世界3位になったという。
なお、バイナンスは記事執筆時点で約64億ドル(9,330億円)相当の24万8,597 BTC、ビットフィネックスは約46億ドル(6,740億円)相当の17万8,010 BTCを保有している。これに対し、ロビンフッドの保有数は11万8,300 BTCとなっている。
このウォレットアドレスを巡ってはこれまで身元が明らかになっておらず、謎に包まれていた。過去数ヵ月の間に大量のビットコインが送られていたことから、一時は暗号資産取引所ジェミナイ(Gemini)や、世界最大の資産運用企業であるブラックロック(BlackRock)のウォレットアドレスではないかとの声もあがっていた。
ロビンフッドが今月発表した決算によると、同社における第2四半期の暗号資産取引からの収益は前四半期比18%減の3,100万ドル(約45億円)だった。また、月間アクティブユーザーは100万人減り1,080万人であったとしている。
その一方で、ロビンフッドは株式取引プラットフォームの収益は前四半期に比べ10%増加の4億8,600万ドル(約711億円)を記録し黒字化。ロビンフッドが黒字化したのは上場以来初となる。
参考:アーカム・インテリジェンス、ビットインフォチャート
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