SBIグループ傘下のSBI DAH(SBIデジタルアセットホールディングス)と、ファントークンなどを手掛けるチリーズ(Chiliz)は9日、戦略的パートナーシップを締結し、日本における合弁会社を設立することを発表した。
本提携により、日本のファンはアーセル、ACミラン、マンチェスターシティ、FCバルセロナ、インテル・ミラノ、パリ・サンジェルマンなどの世界的人気を誇るサッカークラブが発行するファントークンにアクセスが可能になる。
また、ゲームデイアクティベーションやファン関連の意思決定など、今までなかった報酬を通じて、革新的なスポーツイベントが生み出されると説明している。
チリーズは、200万人を超えるユーザー数を誇る世界最大級のWeb3.0ウォレット兼ファンエンゲージメントプラットフォームであるSocios.comを開発、運営している。世界各地のパートナースポーツチームと提携し、70種類以上のファントークンが発行している。
このようなチリーズのファントークンは、24時間で3億ドル(約467億円)を超える取引高を記録しており、21の暗号資産取引所で上場している。
SBI DAHはChilizとの戦略的パートナーシップが、ブロックチェーンとファンコミュニティの融合における画期的な1歩になると説明している。ユーザーはファントークンを保有することで、意思決定に参加したり独占的な報酬を得ることが可能となる。
チリーズは合弁会社設立後、事業及び顧客をグローバルなネットワークとスムーズに接続できる体制を構築する予定で、約5,000万を超える顧客基盤を有するSBIグループの支援のもと、日本のファンはグローバルなファンコミュニティに簡単に参加できるようになるという。
また合弁会社の設立に加えて、SBI DAHはChiliz Chainにノードオペレーターとして参加し、チリーズのWeb3.0エコシステムのガバナンスにおいて重要な役割を果たしていくと述べた。
参考:発表
画像:Shutterstock
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