国内暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードは16日、レイヤー1ブロックチェーン・アバランチの開発元であるAva Labs Inc.と業務提携したことを発表した。
SBI VCトレードは今後、アバランチネットワークの日本国内における普及に向けた取り組みを行っていく。
Ava Labsは独自チェーンの立ち上げを含めWeb3.0ビジネスのインフラソリューションを兼ね備えたSaaS型クラウドサービス「AvaCloud」を提供している。
SBI VCトレードは今回の業務提供により、AvaCloudの利用が可能となる。今後、SBI VCトレードが提供する「SBI Web3ウォレット」とアバランチの接続等、アバランチネットワークの活用と普及を推進していくという。
また、本提携を機に暗号資産アバランチ(AVAX)の入出庫を16日より対応開始した。SBI VCトレードは国内で初めてAVAXのステーキングサービスを提供しており、入庫したAVAXは入庫日よりステーキングサービスの報酬付与対象となるという。
さらに、Ava Labsとの提携により、ステーキング報酬の年率を0.5~2.0%改善する取り組みを実施する予定であると説明する。この取り組みは今年10月からの開始を目指すとしている。
Ava Labs Inc. Head of Japanの平田路依氏は、日本について「アバランチコミュニティのさらなる成長が期待できる地域」とした上で、アバランチユーザーの拡大に大きな意味を持つとコメント。
AvaCloudのクラウドサービス利用によってランニングコストを抑えつつWeb3.0ビジネスの展開及びステーキングサービスの提供に専念できることから、1人でも多くの日本ユーザーにアバランチを使ってもらうきっかけになるだろうと続けた。
また、SBI VCトレードの代表取締役である近藤智彦氏は、「アバランチは金融やゲーム、NFT分野などさらなる拡大を期待するブロックチェーンであり、今後もさまざまな場面でアバランチが活用されるケースが増えていくと考えられることから、日本地域でもアバランチのさらなる普及に共に取り組むべく本提携を結ぶ運びとなりました」と業務提携に至った背景を説明。
その上で、今後ステーキングサービスの拡充だけではなく、SBI Web3ウォレットとの接続を推進していくと述べた。
参考:発表
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