SBIグループ傘下で英ロンドンを拠点とする暗号資産(仮想通貨)専門マーケットメイカー・B2C2は 24日、競合企業であるフランスのウートン(Woorton)を買収したと発表した。
なお、買収額は明らかにされていない。
ウートンは欧州におけるデジタル資産市場のマーケットメイク及びOTC(店頭取引)において影響力を有する企業だ。
発表によると、今回の買収は2024年に施行される暗号資産の包括的な規制・MiCAを見据えて行われた。B2C2は今後、ウートンを通じてフランスのAMF(金融市場庁)によって付与されるライセンスを使用し、ロンドンだけではなくEU圏の顧客に対してサービスを展開できるようになる。
2017年に設立されたウートンは、96種類の暗号資産を取引する約250の機関投資家をサポートしている。また、フランスにおいてデジタル資産に対する規制枠組みの草案作成にも参加していた。
ウートンのCEOであるチャーリー・メラウド(Charlie Meraud)氏は、「B2C2手を組むことで両者の強みを結集することが可能だ。より強力なプラットフォームを提供することで、顧客はより強固な流動性にアクセスでき、市場におけるプレゼンスを享受することができる」と述べた。
B2C2のCEOであるニコラ・ホワイト(Nicola White)氏は、今回の買収が同社において重要なマイルストーンになるとした上で、「B2C2とEU圏の顧客にもたらす可能性に期待したい」と語った。
B2C2は2020年7月にSBIホールディングス傘下のSBIファイナンシャルサービシーズが株式を取得したことで、SBIグループ入りした。
参考:発表
画像:発表より引用