ソラナラボ(Solana Labs)傘下のソラナモバイル(Solana Mobile)は14日、Web3.0スマートフォン「Saga」の一般販売を来月8日より開始すると発表した。
発表によると、すでに予約注文分については出荷を開始しているという。
ソラナモバイルは昨年6月にSagaのリリースを発表。それから約10ヵ月が経ち、ついに発売が実現した。
Sagaはスマートフォン開発企業・OSOM Productsと提携し開発されたアンドロイドOS搭載スマートフォン。高い処理性能と電力効率を誇る「Snapdragon 8+ Gen 1」のほか、12GB RAM、512GBのストレージ、6.67インチの有機ELディスプレイなどが搭載されている。
価格については1000ドル(約13万4,000円)での販売となっている。また、販売国は現時点で米国、EU、英国、カナダ、スイス、オーストラリア、ニュージーランドに限定されているようだ。
SagaにはSolana Mobile Stack(SMS)という開発キットが搭載されており、これにより暗号資産(仮想通貨)やNFT等の送受信や保管を簡単に行えるようになるという。
ウォレットの秘密鍵は保管プロトコルである「Seed Vault」によって管理されると説明している。Seed Vaultにより、秘密鍵をAndroid OSやアプリなどから切り離して管理できるほか、取引の署名を安全かつ迅速に行えるという。
さらに「Solana dApp Store」では、制限的なポリシーや手数料を必要することなくWeb3.0ネイティブなdApps(分散型アプリ)を見つけることができるとしている。
現時点でアクセスできるdAppsはAudiusやソラナブロックチェーン基盤のNFTマーケットプレイス・Magic Eden、Mango MarketsやLedgerなど16種類に及ぶ。
なお、Saga購入者にはさまざまな特典が含まれたウェルカムパックが用意されているようだ。Web3.0アプリにアクセスするためとして20USDCやソラナ上での最初の取引に必要な手数料である0.01SOL、そして先着順でNFTコレクション「Claynosaurz」の新作NFTをミントする機会を得ることが可能だ。
このほか、デバイスをセットアップする際に「Saga genesis token NFT」を取得することで、Solana dApp Store にリストアップされているdApps上でSagaユーザー限定の特典やリワードを受け取ることも可能だとしている。
参考:Solana Mobile 発表
画像:Solana Mobile 発表より