アレール氏は「暗号の基礎を拡張して、社会と経済の基盤となるより一般的なインターネットインフラストラクチャを提供する方法について考えた時、パブリックブロックチェーンで発行されスマートコントラクトによって仲介されるデジタルトークンは世界規模で信頼できる環境を実現した」と語った。
さらにZKテクノロジー(ゼロ知識証明)、FHE(完全準同型暗号)に基づくセキュリティ、プライバシー、スケーラビリティは飛躍的に進歩しており、暗号コンピューティングが重要なアプリケーションの基盤となる世界が目前に迫っていると指摘した。
その上で、ステーブルコインは現在、規模と利用が爆発的に増加しており、「暗号資産領域で最も明確なキラーアプリとなり、世界にデジタルドルを解き放ち、多くの人々を将来のオンチェーン経済に引き込み、銀行口座を持たない人々への銀行サービスの提供、送金コストの削減、シームレスな越境商取引の実現という約束を果たしている」と語った。
そして最後に、「ステーブルコインは世界のほぼすべての主要法域で法的に定義され、認められたデジタルマネーになりつつある。2025年末までにステーブルコインはほぼすべての地域で合法的なデジタルマネーとなり、100兆ドルを超える電子マネー市場で大きな役割を占めるようになるだろう。世界経済の通貨の10%がステーブルコインとなるという目標は今後10年で達成可能だ」と強気な見方を示した。
参考:アレール氏X
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