米メタ社のエンジニアらによって構成されるレイヤー1ブロックチェーン・Suiが20日、メインネットを来月3日に正式ローンチすると発表した。
Suiは開発段階から注目を集めてきたプロジェクトだ。メインネットのローンチについては以前より今年第2四半期を予定しており、計画通りプロジェクトが進められる形となった。
また、先週にはネイティブトークンであるSUIについて、Kucoin、Bybit、OKXといった3つの海外暗号資産(仮想通貨)取引所でIEOを実施すると発表している。
Suiはメタ社においてディエム(Diem)プロジェクトに携わっていたエンジニアらによって設立されたMysten Labsが中心となって開発を進めている。プログラミング言語はディエムプロジェクト進行時に独自開発されたと「Move」を使用している。
Suiは高い処理能力を有するレイヤー1ブロックチェーンと評され、1秒あたりの処理件数は12万件にも及ぶとされる。なお、同じく処理能力に長けたソラナ(SOL)は1秒間に5万件とされている。
これまでの多くのブロックチェーンにおいてトランザクション処理能力や手数料の高騰化が課題となっていた。Suiではそうした課題を解決し、多くのユーザーがさまざまなWeb3.0体験をすることができるインフラ構築を目指す。
Mysten Labsの共同設立者であるエヴァン・チェン(Ivan Cheng)氏は米アップル社でさまざまな技術部門においてシニアマネージャーとして従事。その後、旧フェイスブックに移り、ディエムの開発に携わった。
Mysten Labsは現在100人を超える開発者を抱えている。昨年9月にはシリーズBラウンドで3億ドル(約404億円)の資金調達の完了を発表した。
参考:Sui公式Twitter
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