米ドルと価値連動するステーブルコイン・USDTを発行するテザー(Tether)は17日、米ドルに連動するステーブルコイン「aUSDT」を正式リリースすると発表した。
aUSDTは米ドルと価格連動するステーブルコインで、テザーが発行するゴールド(金)連動ステーブルコイン、テザー・ゴールド(XAUt)により過剰担保される。アロイはテザーがあらたに立ち上げたステーブルコイン発行プラットフォーム「アロイ・バイ・テザー(Alloy by Tether)」で発行可能となっている。
XAUtは物理的なゴールドによって価値が裏付けられているトークン。1XAUtは記事執筆時点で2,330ドル(36万8,000円)で推移している。
テザーはアロイ・バイ・テザーについて、「さまざまな安定化メカニズムを通じて、別の資産の基準価格を追跡する設計になっている」と説明した。また、「アロイ・バイ・テザーは、ゴールドへのエクスポージャーを維持する機会を提供すると同時に、支払いと日常の経済活動を目的としたテザー資産の取得が可能な画期的な取り組みだ」と続けた。
アロイ・バイ・テザーは、テザーの子会社でエルサルバドルの国家デジタル資産委員会(CNAD)の規制下にある「MOON GOLD NA,S.A.DE C.V」と、「Moon Gold El Salvador,S.A. de C.V.」が発行及び管理を行う。テザーはエルサルバドルでビットコイン・マイニング企業にも投資している。
テザーのCEOであるパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は「アロイ・バイ・テザーは、今年後半に開始される現実世界の資産トークン化プラットフォームの一部となる予定である」と説明した。
参考:発表
画像:発表より引用
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