【NEWS】ZKsync、ZKのエアドロップ実施 時価総額は1,200億円超に

2024/08/09 09:16 (2024/12/13 10:31 更新)
Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
【NEWS】ZKsync、ZKのエアドロップ実施 時価総額は1,200億円超に

時価総額は早くも1,200億円超

イーサリアム(ETH)のレイヤー2ブロックチェーン・ZKsync(ZKシンク)が17日、独自トークン「ZK」のエアドロップを開始した。トークンの45%がすでに225,000以上のウォレットによって請求されたようだ。

ZKsyncはZKロールアップ(ZK-Rollup)を利用したレイヤー2ソリューションの1つ。イーサリアムの需要が高まるにつれ、イーサリアムのガス代(手数料)の高騰や、処理性能低下という課題が浮き彫りとなっている。特にガス代を巡っては、トークンの送金などに日本円にして数千円程度かかる場合もある。

そうした課題を解決すべく、近年はイーサリアムのレイヤー2プロジェクトが増えつつある。

ZKロールアップではゼロ知識証明を活用し、複数のトランザクションを1つにまとめてメインネットへと送付する。これにより、トランザクションの混雑や処理能力の低下、またガス代の高騰を抑えることが可能となる。

ZKsyncとは

ZKsyncには「Era」と「Lite」という2種類のネットワークが存在する。特にEraはEVMとの互換性を持つほか、手数料の安さや取引確認の速さに定評がある。

エアドロップの請求はZKsyncの開発会社Matter Labsが先週立ち上げた非営利団体ZkSync Associationが担当している。CoinGeckoによれば、ZKは0.31ドル(約49円)でスタートし、記事執筆時点では0.22ドル(約34円)で取引されている。

流通供給量は、時価総額が約8億ドル(約1,260億円)で、配布可能なトークン量は約37億ZK。完全希薄化ベースでは、時価総額は約45億ドル(約7,100億円)に達する。ZKは現在、暗号資産取引所バイナンス(Binance)やバイビット(Bybit)、ビットゲット(Bitget)などで取り扱われている。

Matter Labsによれば、ZKの総発行量210億ZKのうち、66.6%を初期ユーザーを含むコミュニティに、33.3%を従業員や投資家に割り当てるという。このうち、従業員がZKの16.1%、投資家に17.2%を割り当て、1年間ロックされた後、3年かけてリリースされる計画だ。

今回のエアドロップした約37億ZKは総発行量の17.5%に相当する。また、約37億ZKのうち89%を初期ユーザーへ、11%をZKsyncのネイティブプロジェクトやオンチェーンコミュニティなどのエコシステム貢献者へ配布した。

残りのZKの供給は分割され、ZkSyncのトークン・アセンブリに29.3%分渡され、あたらしいガバナンスの目的に使用されるとのことだ。さらに、残りはエコシステム・イニシアチブに19.9%配分される。

参考:発表
画像:Shutterstock

関連記事

元Microsoft AIエンジニアのギーモ・セバスチャンが語る「AI×ブロックチェーンの未来」 

ソラナ基盤の次世代オラクル「Pyth Network」、トークン「PYTH」をエアドロップ

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner2
Side Banner
Side Banner2
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.16

Iolite(アイオライト)Vol.16

2025年11月号2025年09月30日発売

Interview Iolite FACE vol.16 concon株式会社 CEO 髙橋史好 PHOTO & INTERVIEW 片石貴展 特集「2026 採用戦線異常アリ!!」「ビットコイン“黄金の1ヵ月”に備えよ」「米国3法案 イノベーション促進か、監視阻止か— 米国の暗号資産政策が大再編 3大法案が描く未来図とは」 Crypto Journey 「暗号資産業界の“影の守護者”が見据える世界のセキュリティ変革」 Hacken CEO ディマ・ブドリン Interview 連載 「揺れる暗号資産相場を読み解く識者の視点」仮想NISHI 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.16

2025年11月号2025年09月30日発売
Interview Iolite FACE vol.16 concon株式会社 CEO 髙橋史好 PHOTO & INTERVIEW 片石貴展 特集「2026 採用戦線異常アリ!!」「ビットコイン“黄金の1ヵ月”に備えよ」「米国3法案 イノベーション促進か、監視阻止か— 米国の暗号資産政策が大再編 3大法案が描く未来図とは」 Crypto Journey 「暗号資産業界の“影の守護者”が見据える世界のセキュリティ変革」 Hacken CEO ディマ・ブドリン Interview 連載 「揺れる暗号資産相場を読み解く識者の視点」仮想NISHI 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等