NFTをまとめて取引できるアグリゲーター機能を導入するNFTマーケットプレイス「Blur」は2日、P2P無期限レンディングサービス「Blend」を発表した。
Blendは「Blur Lending」の略称で、NFT保有者はNFTを担保として、イーサリアム(ETH)を借りることができるようになる。
Blurによれば、Blendを活用することで既存のDeFiと比べて10倍高い利回りを得る機会を創出できるという。
公式Twitterでは、「1兆ドル規模の市場はすべて、規模を拡大するため金融化に依存している。多くのコレクションを購入したいと思うかもしれないが、1度にすべてを支払う余裕のある人はほとんどいない。その解決策としてNFTレンディングがある」と強調。
さらに、「Blendは固定金利のプロトコルであり、オラクルに依存せず任意の担保をサポートする。また、借り手や貸し手に手数料を課さず、BlurブランドをDeFiの世界にさらに押し上げる」と述べた。
今までは保有するETHが少ない場合、自身の保有するNFTをいったん売却し、資金を得てあたらしいNFTを購入する必要があった。
しかし、Blendの導入によりNFTを売却せずとも資金を調達することが可能となるため、ユーザーの利便性やNFTの流動性が向上する可能性がある。
Blurは購入時にローンを組めなければ住宅の購入が難しいのと同様に、NFTにおいても同じような状況になりつつあると指摘する。その上で、今後、市場規模を拡大させるにあたり、NFTの金融化が不可欠だと主張した。
現在、対応しているコレクションはCryptoPunks、Azuki、Miladysの3つ。今後対応するコレクションを追加していく予定だという。
また、Blendを使用すると貸出ポイントが付与されるとのことだ。ポイントはコレクションごとに変動する。
現在はCryptPunksを保有している場合は最大42ETH借りることが可能となっている。
参考:Blur公式Twitter、ホワイトペーパー
画像:Blur公式Twitterより