18世紀後半、英国から始まった産業革命は機械が人から仕事を奪った。最近ではインターネットが登場し、産業に変革をもたらした。実店舗が激減しテレビや紙媒体などのメディアに大きく影響を与えた。スマートフォンの登場で誰もがインターネットを使うようになり、生活スタイルが激変した。
変革期にはなくなる職もあるが、あたらしく誕生する職もある。
生成AIの出現で、現在、企業が必要としているのがプロンプト・エンジニアに代表される「AIスキル」を持った人材だ。PWC Japanの「2022年AI予想」によると、「AIスキルの人材不足」についてアンケートをしたところ米国企業は37%、日本の企業は45%が不足と答えている。
現在、世界で俄然注目を浴びているのがプロンプト・エンジニアだ。生成AIの能力を最大限に引き出す高度なプロンプト(文字による指示)を作成できるを持ったエンジニアのことで、海外のメディアでは頻繁に取り上げられている。
OpenAIのライバルで、対話型AI「Claude」を開発するAnthropicはプロンプトエンジニアを年収28万ドル(約4,200万円)から37万5000ドル(約5,600万円)で募集している。
プロントエンジニアは生成AIが定着するであろう数年先にはAIに取って代わられる職となりそうだが、ここ数年は企業からの需要は高いといわれている。
日本でもユーチューバーでもAIを活用したVチューバーが登場し人気となり、視聴回数を稼ぐようになってきた。
たとえば、西村ひろゆき氏公認のVチューバー、「AIひろゆき」は時々ライブ配信を行い、その視聴者数は10万回を超える。話し方も思考もひろゆき氏そっくりだ。
AIひろゆきのほかにも、音声対話型AIを使ってVチューバーにLIVE配信を行わせるユーチューバーも出てきた。すべて無料で作成できるという。
また、一人暮らしの老人向けに話し相手となる、対話型AIサービスを展開する会社も出てきた。AI天気予報士、AIイラストレーターも出現し、AIブロックチェーンゲーマーも出てきたと囁かれる。
株式投資などの金融市場でもAIトレーダーの出現が確認されている。全銘柄の需要をミクロン単位で読み取り短期売買を1日に何千回、何万回と繰り返すという。生成AIの出現で消滅する職種もあるが、それ以上に誕生する職も出てくるのだ。すべてをAIに任せれば遊んで暮らせる夢の時代が到来するかもしれない。