次世代型分散型パーペチュアルDEX「Hibachi」独占インタビュー ステーブルコインFXがもたらす市場変革とそのビジョン

2026/03/10 15:00PR
Iolite 編集部
文:Iolite 編集部
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次世代型分散型パーペチュアルDEX「Hibachi」独占インタビュー ステーブルコインFXがもたらす市場変革とそのビジョン

Hibachiとは

次世代型分散型パーペチュアルDEXとして注目を集めるHibachi(ヒバチ)。高速性・プライバシー保護・検証可能性を同時に成立させることを目指して設計され、累計取引量は80億ドルを突破。現在はステーブルコイン建て決済が前提となる世界に向けて、スポット及びデリバティブの両市場をカバーするFX取引所を構築している。

オフチェーンの中央リミットオーダーブックと、オンチェーンのゼロ知識証明を組み合わせることで、取引内容やポジションを開示しない即時取引と公開検証可能性を同時に実現している点が特徴だ。

Hibachi Top page

今後、ステーブルコイン活用が一層加速することが予測されるなか、Hibachiは「ステーブルコインFX」に焦点を当てている。

Ioliteでは今回、共同創業者のVarun氏とChip氏に話を聞き、Hibachiの強みや日本展開、そして将来を見据えたビジョンについて迫った。

「Hibachi」誕生の背景と差別化のポイント

──お二人の経歴を教えてください。 

Varun:私はHibachiの共同創業者の1人ですが、その前には「Hashflow」というRFQ(リクエスト・フォー・クオート)型DEXを共同創業しています。さらにその前には、航空宇宙エンジニアとして人工衛星システムの開発に携わっていました。トレーディングにかかわり始めたのは2016〜2017年頃からです。

Chip:私はマーケットストラクチャーの専門家としてキャリアを積み重ねてきました。最初はオプションのマーケットメイカーや、FXのインターバンク市場のトレーダーとしてスタートしました。

その後はテクノロジー分野に移り、SunGard GMIのグローバル営業・戦略責任者を務めました。SunGard GMIは世界中の上場デリバティブのバックオフィスシステムです。さらに、シカゴ商品取引所(CBOT)で成立したすべての取引を保証・清算する専門機関であるBoard of Trade Clearing Corporation及び、Options Clearing Cooperationでチーフコマーシャルオフィサー(CCO)も担いました。

その後は独立コンサルタントとして、アフリカ・アジア・豪州で先物取引所や清算機関の設立を支援。加えて、Morgan Stanleyの戦略投資チームで金融市場インフラ企業や取引所、フィンテック企業への投資も担当しました。

実はその後、東京でSBIグループのコンサルティングも1年ほど行なっていたんです。以降は暗号資産・デジタルアセット分野に取り組んでいます。

──Hibachiを立ち上げた背景を教えてください。 

Varun:まず名前についてですが、私たちは日本が好きなんです。日本に関連する名前を探していて、「火」に関係する言葉が良いと思いました。その過程で、「Hibachi(火鉢)」 は日本語で「グリル」を意味する言葉なので、ぴったりだと思い採用したんです。

私たちは昨年、プライバシー重視のCLOB(中央指値注文板) を持つプロダクトをローンチしました。そして市場を分析した結果、現在十分にサービス展開されていない市場がFX市場であることに気づきました。

多くの取引所は、Hyperliquidのようなモデルをコピーしています。つまり「パーペチュアルDEX」「ポイントプログラム」「ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の流動性」など「あらゆるものを扱う取引所」です。

しかし、私たちは暗号資産市場で同じユーザー層を奪い合うのではなく、より大きな市場に挑戦すべきだと考えました。そこで目を付けたのがFXです。

FX市場は非常に巨大です。さらにステーブルコインの普及が進むと、ステーブルコインFX市場は大きく変革される可能性があると考えています。

私たちは、今後数ヵ月のうちに現物FXやデリバティブを提供し、よりFXに特化した形に進化する予定です。最終的には、FX取引のための主要な取引所を構築することが目標です。

──プライバシー重視のCLOBとゼロ知識証明(ZKP)を組み合わせた設計について、ほかの取引所との差別化のポイントを教えてください。

Varun:正直にいえば、インフラ自体はすでに差別化要因ではなくなっています。

現在、プライバシー重視の取引所やレイヤー1ブロックチェーンなどは比較的誰でも作れる時代です。重要なのは 「どの市場を対象にし、どの顧客にサービスを提供するか」です。

Hibachiの特徴は次の通りです。

  •  注文板はオフチェーン
  • 約0.007秒の高速処理

今後はWebSocketやFIXプロトコルなど、機関投資家向けAPIにも対応していく予定です。

さらに注文板がオフチェーンであるため、「ポジションが公開されない」「プライバシーが守られる」という機関投資家にとって重要な点も大きなメリットです。

一方で、取引所の健全性はオンチェーン上で公開します。これにより、かつて破綻したFTXのような問題を防ぎ、誰もが健全に運営されていることを確認することができます。

日本展開に向けたパートナーシップと戦略

──日本市場でのマーケティング戦略を教えてください。

Chip:ターゲティングについて説明するために、まずはFX市場の現状を知る必要があります。

現在のFX市場は「銀行による閉じた世界」です。世界の約70行に及ぶ大手銀行が流動性を握っており、その銀行同士が互いに信用枠を持ち、価格を提示しあっています。この70行の銀行に属さない人には内情がみえず、非常に不透明な市場となっています。

そしてFX市場そのものにも透明性があるとはいえません。公開取引価格があるわけでもなく、実際の取引や売買の時間もみられるわけではありません。取引後の処理も非常に非効率です。

私たちはステーブルコインが組み込まれた世界のFX市場を「FXのEメール化」と表現しています。かつて手紙を送る時は封筒に文字を書いて切手を貼り、到着には3〜5日程度かかることが当たり前でした。

しかし、インターネットが普及しメールが登場したことで即時送信・返信ができ、さらにはコストゼロを実現したのです。

これをステーブルコインに置き換えてみましょう。ドルのステーブルコインと円のステーブルコインを交換すれば、決済は即時に完了します。銀行口座も不要で、非常に低コストです。

FX市場を不透明と表現しましたが、私たちはすべての注文履歴を公開し、誰でも最良な価格で取引可能な市場を作っています。もちろん、マネーロンダリング対策やKYC(本人確認)などは必要となります。

こうした背景を踏まえ、「フィンテック決済プロバイダー」と「ネオバンク」を私たちのターゲットとして見据えています。理由は、彼らはブロックチェーンに精通し、ウォレットを保有し、運用、秘密鍵の保護知識などといった経験を備えているからです。

また、すでに私たちは多くのマーケットメーカーとも話し合っています。個人投資家もそうですが、私たちのプロダクトはヘッジファンドや資産運用会社にもメリットがあると考えています。

いずれも具体的な戦略はこれから展開していくこととなりますが、日本のFX市場は非常に大きいため、チャンスがあると捉えています。

──Hibachi がDeFimansとパートナーシップに至った背景と狙いを教えてください。 

Varun:2025年に韓国で出会ったことがきっかけです。

私たちのチームは米国に拠点があります。そのため、日本を含むアジアでの露出はそれほど多くありません。

そんな私たちの成長を支援するという意味で、DeFimansのメンバーは非常にすばらしく大きな役割を担ってくれています。

Hibachi announcement image
2月19日にパートナーシップの締結を発表

Circleの「Arc」はステーブルコインFXにおいて“魅力的な存在”

──先日、USDCを発行するCircleが開発中のArcのテストネットを活用する発表がありました。Circleとのパートナーシップについて教えてください。

Varun:ステーブルコインが今後主流になっていくなかで、USDCは非常に重要な役割を果たすと考えています。

また、今後多くのステーブルコインが登場すると思いますが、その多くがArc上で発行される可能性があります。そうなれば、ステーブルコインFXの流動性もArcに集中するかもしれません。

また、Arcはレイヤー1ブロックチェーンレベルでプライバシー機能を持っているほか、USDCでガス代を支払える仕組みを持っています。つまり、ユーザーはガス代を支払うために別のトークンを持つ必要がありません。まさに、私たちにとってArcは魅力的な存在です。

それでも、私たちは特定のブロックチェーンに依存はしません。将来的には、あらゆるブロックチェーンを統合する可能性があります。

──日米でステーブルコインを取り巻く規制環境は異なりますが、こうした状況についてどのように考えていますか?

Chip:現在の状況は多面的で、やや複雑です。世界各国で法律が議論され、採択されている最中だからです。

私たちがHibachiを特別な存在にするために求められる要素の1つは、機関投資家などが安心してアクセスできるようにすることです。

私たちは法的助言を行いません。その一方で、より厳格な地域でも規制を満たせるように、私たち自身が段階的に規制対応していく戦略を考えています。

独自トークン発行の可能性と5年後の「Hibachi」の姿

──現在「Hibachi Points」を設けておりますが、最終的に独自トークンを発行する計画はありますか?

Varun:今のところトークンに関する発表はしていません。もし「Hibachiトークンが出回っている」という情報をみかけたら、それはフェイクニュースですので注意してください。仮にトークンが出る場合には当然発表をします。発表したその時にこの質問の答えはわかります。

まずは本当に良いプロダクトとプロダクトマーケットフィットを考えなければならず、そこで成果が出た時にトークンについて議論を行うことができるでしょう。

──たとえば、Backpackでは報酬としてポイントを発行し、それをトークンと交換した上で1年間ステーキングすると、将来的に株式との交換機会を得られるという構想を明らかにしました。こうした仕組みをHibachiでも実現する余地はありますか?

Varun:これはプロダクトにかかわるすべての利害を一致させるとても賢い方法だと思いました。個人的にはこのモデルが好きです。約束はできませんが、間違いなく興味深いアイデアですので私たちも検討したいですね。

──5年後のHibachiについて、どのようなイメージを描いているのかビジョンを教えてください。

Varun:野心的なビジョンですが端的に、「今日のFX市場を支配しているインターバンクのカルテルを置き換える存在」になりたいと考えています。

Chip:今後、暗号資産市場やステーブルコイン市場でどんな災厄や不運が起きるかはわかりません。そうしたなかでも、Hibachiは最良のガバナンスと最も公平な取引ルールを持ち、最も透明で顧客第一で対応し、取引所ユーザーからの信頼を得た存在として認知されている自信があります。

市場が機能する理由、市場が価値を持つ理由は、取引する人々の間に築かれる“信頼”です。それはまさしく私たちにとって正しく、志の高い目標です。

私たちは、ステーブルコインFXの領域で最も信頼され、最も良く統治された取引所を目指していきます。

Hibachi ソーシャルリンク

公式サイト:https://hibachi.xyz/
X(旧Twitter):https://x.com/hibachi_xyz
Telegram:https://t.me/HibachiPatrons
Discord:https://discord.gg/hibachi-xyz


Profile

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◉ Varun

Hibachi Co-founder

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◉ Chip

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