10月16日、コインテレグラフ英語版より、ビットコインの現物ETF承認という報道がX(旧Twitter)を通じて行われた。
しかし後に、コインテレグラフはこの報道が誤報であったと訂正し、謝罪文と共にX上での誤報に至る経緯が記された記事を英語版、日本語版共に掲載された。
記事内の経緯について書かれた項目には、テレグラムチャンネルから信憑性の欠ける情報が社内のSlackチャンネルに共有され、別の担当者によって事実確認をせずに、Xに投稿された事実がテレグラムのスクリーンショットと共に記されている。
またこの行為は、コインテレグラフのソーシャルメディアの運営プロセスに違反するものであったことも付け加えられていた。
▶︎CoinMarketCap参照この誤報を受けて、16日には最高値30,625ドルを付けるも訂正の報道後に価格は戻し、終値28,480ドル近辺と落ち着いた。
しかしその後も、米金融当局のハト派的な発言や米株の上昇等が味方し、10月23日には36,743ドルの年初来最高値を更新する。
確実視されつつあるビットコイン現物ETF承認を目標に、さまざまな材料を織り込み結果として現在も35,500ドル近辺で推移(11/2現在)するなど堅調だ。
メディアにおける事実確認は、最もセンシティブな課題で取り扱いの難しいモノだ。
こと暗号資産という題材になれば、どのようなメンバーが属しているのか不明なメディアも存在し、まれに事実と異なる報道をなかったことのように削除してダンマリを決めるメディアもある。
そのような環境でも、今回の一連の出来事を謝罪と共に正確に伝える努力をしたコインテレグラフの対応については、学ぶことが多かった。