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2024年を締めくくる「Web3クリスマスパーティー」 OKJ毎年恒例行事をIoliteが徹底レポート!

2024/12/26PRIolite 編集部
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2024年を締めくくる「Web3クリスマスパーティー」 OKJ毎年恒例行事をIoliteが徹底レポート!

OKJの毎年恒例行事

都内有数の洋館建築として、東京都指定有形文化財​​にも指定されている赤坂プリンスクラシックハウス。12月23日、その荘厳な館内にて、「Web3クリスマスパーティー」が開催された。

本イベントは国内暗号資産(仮想通貨)取引所OKJが毎年忘年会シーズンに開催している恒例行事となっており、ハードウェアウォレットを手がけるタンジェム(Tangem)や暗号資産メディア・CryptoTimesの2社とともに開催したものだ。また、Co-HostとしてPlayMining(DEAPcoin)、Kaia、NEOも名を連ねている。

今年も激動の1年を過ごしたWeb3.0業界。2024年もいよいよ最終盤を迎えるなか、大盛況となったイベントの様子を、プロジェクトによるセッションを中心にIolite編集部がお届けする。

OKJによる2024年の暗号資産の振り返り

イベントはOKJを運営するオーケーコイン・ジャパンの齋藤将輝氏による挨拶及びイベントに参加した各プロジェクトの紹介、そして2024年の振り返りからスタートした。

2024年は1月に承認された米国におけるビットコイン現物ETFに始まり、ビットコインの半減期や米大統領選でのトランプ氏の再選など、暗号資産市場に影響を及ぼすさまざまな出来事が見受けられた。

さらに、OKJとしても8月にOKCoinJapanからリブランディングするなど、大きな変化があった。今年においても国内初上場となる銘柄の取り扱いや積立サービスの強化など、ユーザーが求めるサービス提供に注力してきたOKJ。来年もユーザー目線に立ちさまざまなサービス提供を通じて業界の発展に貢献していくことを強調した。

CryptoTimes運営会社がエアドロップ情報の提供に注力

続いて本イベントに参加したプロジェクトによるセッションが開始。 

まず始めに登壇したのは、日本向け暗号資産・ブロックチェーンメディアであるCryptoTimesの運営会社・株式会社ロクブンノニ代表の新井進悟(arata)氏。ロクブンノニでは、暗号資産及びブロックチェーンの専門的な情報発信を2018年より行うCryptoTimesのほか、専門的なレポートを一般ユーザー及び事業者向けに提供する「CT Analysis」を手がけている。また、約35,000人が参加するDiscordのWeb3.0コミュニティ「boarding bridge」や、暗号資産に関する情報交換及びコミュニケーションを目的としたラウンジスペースである「CryptoLoungeGOX」も運営する。

さまざまなサービス提供を通じて多くのWeb3.0ユーザーから支持を集めるロクブンノニだが、今月18には新プロダクトを公開。その名も、「暗号資産を学び、稼ぐこと」をコンセプトにした「Candy Drops」だ。

Candy Dropsではさまざまな暗号資産プロジェクトに関する情報提供を行うが、そのなかでも最初はエアドロップに関する情報発信に注力する。

arata氏は2024年について、「エアドロップが盛り上がり流行った年」と振り返った上で、初心者が参加するには難易度が高いと指摘。日本語での情報も多いとはいえないなか、ユーザーから寄せられた声に応える形でサービス提供を決めたと述べた。

Candy Dropsでは企業やプロジェクトと連携した「キャンペーン機能」があり、日々のタスクをこなすことで貯まったポイント利用してキャンペーンに参加することができる。今後、国内外問わずさまざまなプロジェクトと連携したキャンペーンを展開していくとのことだ。

2025年に注目集まるLINEのミニDappとKaia

Co-Hostとして参加するKaiaについては、同じくCrypto Timesから、合同会社Encrypto代表兼株式会社ロクブンノニのコンサルティング事業部マネージャーを務める本多弘政氏がセッションを行った。

Kaiaは「フィンシア(Finschia)」及び「クレイトン(Klaytn)」が統合し、8月にメインネットが公開されたレイヤー1・ブロックチェーン。フィンシアはもともと「LINE Blockchain」という名称だったことで知られ、国内で広く利用されているLINEが開発したブロックチェーンだ。また、クレイトンは韓国を中心に多数の利用者を抱えるカカオによって開発されたブロックチェーンである。 

両者が有するユーザーの規模を踏まえれば、アジア最大規模のWeb3.0エコシステムとして今後ますます大きな期待がかかる。本多氏によれば、CryptoTimesのコンサルティング事業部では今年9月からKaiaの日本市場向けマーケティングを担当しており、この取り組みは来年1月まで継続されるという。

このセッションでは、KaiaのTVL及び新規ユーザー増に向けた「Kaia Portal」や、Web3.0開発者支援プログラム「Kaia Wave」に関する取り組みについて語られた。

LINEでは2025年第1四半期に、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDapp(分散型アプリケーション)及びDappポータル「Dapp PORTAL」のリリースが予定されている。ミニDappとしてリリースされる30個のプロジェクトが先日公開されたが、これらはKaia Waveを通じて最終選定されたものとなる。これらのミニDappは「キャプテン翼」などの強力なIPが含まれており、多くの注目を集めることが予想される。

本多氏は、「これまで、Web3.0領域に参入することは、開発者にとってさまざまな参入障壁があり、非常にハードルが高いものでした。しかしKaiaの始動により、Web2.0開発事業社がWeb3.0領域にスムーズにオンボーディングできる環境が整いつつあります。特に日本の開発事業社は、Kaiaを始めAptosなど多くのインフラプロジェクトから注目と大きな期待を寄せられています」とコメント。 

また、「Crypto Timesとしても、これまでINTMAXなど日本発のプロジェクトを支援し、その発展を願って取り組んできました。暗号資産全体の市場環境に影響を受けることが多いなか、現在は絶好の参入機会といえます。ぜひ、この機会を活用し、Kaia Waveの支援プログラムを通じてKaia上でのさまざまなプロダクトローンチを検討していただきたいと思います」と締め括った。

ハードウェアウォレットを持つハードルを大きく下げるタンジェムの取り組み

OKJ、CryptoTimesに並び本イベントを主催するタンジェム(Tangem)からは、APAC BD Asia-Pacific Partnership manager Dasha Jan監修の元、コミュニティマネージャー Japan&assistant managerのArtificer mami☆氏が登壇した。

タンジェムは2017年に設立され、2018年以来、200万以上のウォレットを提供してきたウォレット企業。EAL6+認証の最高セキュリティチップを搭載し、カード型とリング型のコールドウォレットは、デザイン性とセキュリティの両面で多くのユーザーから高い支持を集めている。

mami☆氏によれば、2024年の暗号資産の普及率はおよそ6.8%、人口にして5億6,000万人に達しているという。さまざまな地域で暗号資産が普及する一方で、セキュリティ面が今後の課題になると指摘する。

特に懸念している事項として、ハードウェアウォレットの普及が進んでいないことをあげている。その要因として、初心者にとってハードルが高かったり、コスト面で高額に感じてしまうところなどを列挙した。また、利便性と安全性のバランスも大きなポイントだろうと続けた。

こうした課題を解決するためには、シンプルで使いやすい設計であることが重要だと述べる。シードフレーズの設定をしたり、製品によっては充電が必要であること、そして持ち運ぶことにより紛失するリスクなど、ハードルに感じる要素を減らすことでハードウェアウォレットの普及率が向上し、ひいてはセキュリティも向上すると語った。タンジェムは、こうした課題に対応したウォレットだと自信を覗かせる。

 まず、タンジェムのウォレットはNFC(近距離無線通信)でアプリと連携し使用する。これにより、従来のハードウェアウォレットと違い、ウォレット自体を充電する必要がない。さらに、ウォレットのセットアップやバックアップなどに要する時間はわずか3分だとし、煩雑に感じてしまうシードフレーズの管理も不要であることから、初心者でも利用しやすい点を強みとしてあげている。さらに、アプリ内でステーキングやプロジェクトの公式情報が追えるなど、ワンストップでWeb3.0に関連した幅広い活動が行えると説明した。

また、タンジェムは暗号資産を日常生活に取り入れるために、現在Visaと提携して「タンジェムペイ(Tangem Pay)」という決済サービスの開発に取り組んでいる。タンジェムペイではさまざまな暗号資産はもちろん、ステーブルコインや法定通貨に対応する予定だとし、日常生活での暗号資産決済を促進するという。こちらは2025年に正式サービスを開始する予定だと述べている。

なお、タンジェムに関する問い合わせは、下記XのQRコードから直接担当者に行うことができる。気になることなどがあれば下記より問い合わせいただきたい。

▶︎ https://x.com/tangem_japan

▶︎ https://x.com/dashajan__

「世の役に立つWeb3」を掲げさらなる飛躍を目指すDEA

続いて登壇したDEA(Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.)社COOの桐生慎也氏は、同社によるこの1年の取り組みを振り返った。

 

2024年のスタンスとして、「世の役に立ち、社会を良くするWeb3」と「プロダクトをちゃんとリリースする」を掲げていたDEAは、社会貢献ゲーム「PicTree(ピクトレ)」や、遠隔ゴミ分別ゲーム「Eco Catcher Battle」でさまざまな実績や実証を行ったことを報告。今後も社会貢献につながるプロダクト提供を目指すとし、「2025年はさらなる飛躍の年にする」と意気込んだ。

NEO創業者のホンフェイ氏が登場

最後に登壇したのは、NEO創業者のダ・ホンフェイ氏だ。イベント会場には直接足を運ぶことは叶わなかったが、本イベントのためにビデオレターを寄せた。

ホンフェイ氏はNEOの国内における2024年の活動として、夏に行われたアジア最大級のWeb3.0カンファレンス「WebX2024」でのサイドイベントなどをあげ、日本のコミュニティの熱度に言及。今後も日本市場を重要視する姿勢を打ち出した。

終始盛り上がりに包まれたパーティーに

以上、ここまでWeb3クリスマスパーティーのセッション内容について触れきた。

各プロジェクトによるセッションの後にはネットワーキングの時間が設けられた。参加者同士の交流はとても賑やかなものとなり、会場は大きな盛り上がりに包まれた。また、時々聞こえてくる会話からは非常にポジティブな内容もうかがえ、今年1年で暗号資産の相場動向が大変良好なものとなったことが強く影響していることを感じさせた。

ネットワーキングの後に行われたプレゼント抽選会も大いに盛り上がり、各々当選した品々を嬉々として受け取っていた。景品は「Nintendo Switch」やAmazonギフト券のほか、タンジェムウォレットやOKJとCryptoTimesのコラボスウェットなどが用意されていた。

イベントはとにかく終始盛り上がりをみせ、大盛況のまま幕を閉じた。まさに2024年の暗号資産における熱狂が、そのまま反映されたかのような賑やかな催しであったといえる。

未来のことは誰もわからない。しかし、2025年も業界全体が活気に満ち溢れ、OKJにおいても毎年恒例のイベントをまた盛大に開催してもらいたい。心からそのように感じることができたひとときであった。

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