──ほかにはないParagonの強みや優位性について教えてください。
El-Magbri:私たちはトレーダーが注目しているテーマに対して「買いボタン」と「売りボタン」を作ろうとしています。私たちは自らを「S&P Dow Jones Indicesの進化版(S&P 2.0)」であると考えています。市場のトレンドの変化やあらたな資産の形成にあわせて、即座に取引可能なベンチマークを構築しているからです。
多くの場合、個別の銘柄に対する見方を持つ前に、まずトレンドや資産クラスの方向性についての見解を持つものです。そうした一般的なトレンドそのものをトレードできるようにする。これこそが、Paragonが提供しようとしているツールキットなのです。
たとえば、一般的な金融取引だと日経225やSPDR S&P 500 ETF Trust(SPY)、Invesco QQQ Trust(QQQ)のポジションを保有し、マクロな視点で取引を行うことができますよね?しかし、こうしたツールは暗号資産の世界にはまだ存在していないと考えています。Paragonは、こうした「トレンドを取引できるツールキット」を提供したいと考えています。
また、チームのバックグラウンドも強みです。私自身はバリデータやオラクルのインフラ領域の出身であり、CTO(最高技術責任者)もブロックチェーンネットワークのオラクル運営に深い経験を持っています。
組織の全員が、ハイパフォーマンスなDeFiやHFT(高頻度取引)に関連したキャピタルマーケットに関する豊富な経験を有しており、これがHIP-3での展開において非常に有利に働いています。
──Hyperliquid上での展開、そして現在展開しているインデックス先物に焦点を当てた理由はなんでしょうか?
El-Magbri:Hyperliquidは、バラバラのパーツを繋ぎ合わせるのではなく、プラットフォームとして構築できる次世代のオンチェーンエコシステムを体現しているからです。プロダクトを構築する上で、普及しているUSDCの存在やオーダーブックの流動性を活用できることは、PMF(プロダクトマーケットフィット)を見出だすための最短ルートでした。
インデックス先物に関しては、人々の関心がどこにあるかを重視しています。ビットコインドミナンスなどは、TradingViewやDiscordで日常的に議論され、チャート化されていますよね。
すでに存在するメンタルモデルを定義し、アクション可能なものにする。これは非常にわかりやすいPoC(概念実証)です。私たちは今後も、こうしたアプローチをさまざまな資産クラスで展開していく予定です。
──今後ほかのインデックス先物を展開する予定はありますか? また、具体的なローンチ時期は定めていますか?
El-Magbri:現在いくつかのプロダクトを計画しています。先日には、Hyperliquid上でティッカーシンボル「$H100」を登録しました。同プラットフォーム初となる「取引可能なコンピューティング資産」の導入を目指しています。
また、Hyperliquidのエコシステム向けに、あたらしいDeFiプリミティブを開発しています。これは、DeFiにおける資産管理や戦略運用をより効率的に行えるようにするものです。この件については、近いうちに発表できると思いますので、ぜひチェックしていただければと思います。
追加の先物ペアについては、私たちの最初の取り組みであるクリプトネイティブなインデックスに近い方向で、さらに展開していく予定です。たとえば、ほかのドミナンス系指標や、ステーブルコインのドミナンスなども非常に興味深く、有用性が高いと考えています。
繰り返しになりますが、「今、人々の関心の中心にあるもの」をトレード可能にするというコンセプトがParagonの軸にあります。つまり、タイムラインやニュースで話題になっているものであれば、それに対するデータフィードを構築できる限り、それらをプロダクトとして成立させていく可能性があるということです。