Web3.0分野の動向としては、2025年9月にイーサリアムの国際開発者会議「EDCON(Community Ethereum Development Conference)」が大阪で開催される予定で、ブロックチェーン技術の先端的応用やWeb3.0の未来に関する議論が当地で活発に行われることが期待される。
日本発ブロックチェーン・Japan Open Chainのファウンダーである近藤秀和氏は、ブロックチェーンインフラを設計する側の視点として、量子コンピュータの進展やイーサリアムのガバナンス変化などに注目していると語った。また、日本では2025年にステーブルコインの本格的な導入が見込まれており、大きな社会的インパクトが期待されると述べた。その上で、送金の高速化やコスト削減が進めば、あらたなビジネスモデルも生まれてくるとの見解を示した。
日本電気株式会社(NEC) バイオメトリクス・ビジョンAI統括部ディレクター 兼Web3 Thought Leaderである樋口雄哉氏は、これまでの事業においてはデータを保有すること自体が重要な要素であったが、今後はそのデータを活用し、良い行いがなされた際にインセンティブ等の設計がなされることで、初めてその仕組みが機能し始めると述べた。