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IVS公式サイドイベントとして開催「学生Web3&Metaverse超会議 in Kyoto」イベントレポート

2023/07/03Iolite 編集部
文:Noriaki Yagi
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IVS公式サイドイベントとして開催「学生Web3&Metaverse超会議 in Kyoto」イベントレポート

学生からWeb3.0及びメタバースの普及を掲げる学生団体・WeCreate3(ウィクリ)が、先月30日に「学生Web3&Metaverse 超会議 in Kyoto」を開催した。

このイベントは先月28日から30日にかけて行われた日本最大級のスタートアップカンファレンス「IVS 2023」の公式サイドイベントとして開催され、会場には70名ほどが駆けつけた。

WeCreate3としては初の関西圏での公式イベント開催となり、名古屋大学のNagoya Blockchain、立命館大学の立命館web3研究会、そして関西大学のMission Loungeといった学生団体がパートナーとして参加。東西のWeb3.0関連団体が顔を合わせる形となった。

イベントは2部構成で進行。第1部は「なぜWeb3業界に飛び込んだのか?」、そして第2部は完全オフレコという形で「メタバース,Crypto,動画どの領域のモメンタムに乗るべきか実務者による、徹底討論」が行われた。今回のレポートでは、第1部を中心にお届けする。

Web3.0は“総合格闘技”。毎日のように情勢が変わる面白さ

続く題材は「Web3の面白さ・魅力」。これについて重松氏はWeb3.0を“総合格闘技”と称し、取り組むテーマが壮大かつ意義が詰まった分野であり、この先10年以上は取り組むべきだと感じたと魅力をあげた。

また、八木は「Web3.0には正攻法がないため、自分がやりたいことを具現化して結果を出しやすい」という環境面に面白みを感じると語った。

岡山氏は面白さとして2つをあげた。1つは毎日のように情勢が変わるこの業界そのもの。普通の企業に勤めていたら起きないようなことが起こり、なおかつトッププレイヤーたちが戦っている様を直近でみられる環境が面白いと語る。

2つ目は、ブロックチェーンビジネスがオンチェーン上でグローバルに行われること。普通に社会で仕事をしていると縦と横の関係ばかりになるが、Web3.0であれば斜めにもいくことができる点は魅力的だと述べた。

続いて雨弓氏は、自身が貿易関係の仕事をしていた際のことを引き合いに出した。メールやDMはすぐに送信できるのに、決済になった途端、多大な時間を費やすことに違和感を抱いていたという。

何か解決できるソリューションはないかと探していた時、暗号資産に出会いその魅力に惹かれていったようだ。また、VRのイベントに参加したことがきっかけとなり、自由度の高いバーチャル空間で活動できる点も魅力の1つとして感じたと語った。

Web3.0業界に入った経緯は千差万別

イベント開始に先立ち、WeCreate3代表の雨蛙氏から同団体の説明が行われ、「IVSの流れを経て楽しんでもらいたい」という趣旨の言葉が語られた。また、その後はスポンサーである博報堂キースリーのCEOである重松俊範氏が自社の事業を紹介。同社では改めてウォレットに注力しつつ、ターゲティングに焦点を当てた事業展開を行うという。

その後開始した第1部のトークセッションでは、RainbowChain CEOの雨弓氏、Questry取締役の岡山佳孝氏、重松氏、そしてIolite編集長の八木紀彰が登壇した。

最初のテーマとしてあがったのは、主題でもある「Web3業界に入ったきっかけ」について。

雨弓氏は2017年頃に業界へ足を踏み入れたとし、「暗号資産を触っていたらいつの間にかここにいた」と語る。暗号資産に触れる過程で暗号資産取引所などでの勤務や、ブロックチェーン関連事業等に携わるなど、密な時間を過ごしたようだ。

続く岡山氏は、新卒でVCへ入社した後、数々のプロジェクトに携わってきたとし、その過程で現在著名なWeb3.0系企業の創業者らとも関係を持ち始めたと語る。当時、あたらしいものへの興味はあったものの、やはり不安は尽きず、特に暗号資産のボラティリティの激しさには頭を悩ませたようだ。

それでも、「Web2.0だろうがWeb3.0だろうが、どちらにしてもいつか会社が潰れる可能性があることに変わりはない」と考え、興味のある領域に踏み切ろうと思い現在に至るという。

八木は自らがWeb3.0業界に足を踏み入れた背景について、「ブロックチェーンで課題解決したい領域があったから」と語る。

飲食及びアミューズメント業界等でさまざまな経験してきた過程で、既得権益化してしまっている部分や改善の見通しが立っていない仕様を変えられる技術としてブロックチェーンに着目し、最も近い環境で学ぶべく足を踏み入れた。

最後に重松氏は、これまでメタバースに注目してきており、その際にDAOや暗号資産の要素も必要だと考えWeb3.0領域に進出したと述べる。

Scene from the event
▶︎左から・博報堂キースリー・重松氏、Iolite・八木、Questry・岡山氏、RainbowChain・雨弓氏

Web3.0は“総合格闘技”。毎日のように情勢が変わる面白さ

続く題材は「Web3の面白さ・魅力」。これについて重松氏はWeb3.0を“総合格闘技”と称し、取り組むテーマが壮大かつ意義が詰まった分野であり、この先10年以上は取り組むべきだと感じたと魅力をあげた。

また、八木は「Web3.0には正攻法がないため、自分がやりたいことを具現化して結果を出しやすい」という環境面に面白みを感じると語った。

岡山氏は面白さとして2つをあげた。1つは毎日のように情勢が変わるこの業界そのもの。普通の企業に勤めていたら起きないようなことが起こり、なおかつトッププレイヤーたちが戦っている様を直近でみられる環境が面白いと語る。

2つ目は、ブロックチェーンビジネスがオンチェーン上でグローバルに行われること。普通に社会で仕事をしていると縦と横の関係ばかりになるが、Web3.0であれば斜めにもいくことができる点は魅力的だと述べた。

続いて雨弓氏は、自身が貿易関係の仕事をしていた際のことを引き合いに出した。メールやDMはすぐに送信できるのに、決済になった途端、多大な時間を費やすことに違和感を抱いていたという。

何か解決できるソリューションはないかと探していた時、暗号資産に出会いその魅力に惹かれていったようだ。また、VRのイベントに参加したことがきっかけとなり、自由度の高いバーチャル空間で活動できる点も魅力の1つとして感じたと語った。

東西の垣根を超えたイベントは実のある場に

セッション後の交流会は学生を中心に賑わいをみせた。登壇者を始め、会場に足を運んだ事業者らとの密な時間は貴重な体験になったようだ。

なかには、すでにWeb3.0 ビジネスを行っている学生もおり、具体的なアドバイスを求めるシーンも見受けられた。それはこれからWeb3.0ビジネスを始めようとする学生たちにも同じことがいえ、実際に会話をしていても熱意の高さがうかがえた。

普段は関東を中心に活動しているWeCreate3が京都で開催したイベントだったが、立ち見が出るなど非常に盛況であった。また、完全オフレコの第2部では学生が普段なかなか聞くことができない実のある話もあった。まさにWeCreate3のイベントに足を運んだからこそ得られる情報だったといえるだろう。

WeCreate3の学生からは引き続き実のあるイベント開催を行い、Web3.0やメタバースに関する認識を広げていきたいという抱負も語られた。ぜひ今後も精力的な活動に期待したい。

event image

画像:Iolite、WeCreate3

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