米大手証券会社のインタラクティブ・ブローカーズは1月15日、USDコイン(USDC)による証券口座への直接入金サービスを開始した。顧客は銀行送金を介さずに、自身の暗号資産ウォレットからUSDCを送金し、数分以内に口座へ資金を反映させることができる。
この新サービスは24時間365日稼働し、週末や祝日でも即時に処理が行われるため、従来の銀行送金では不可能だった時間帯でも資金追加と取引開始が可能になる。また、国際送金と比べて手数料が大幅に安く、約170の世界の市場で即座に取引を開始できる点も強調されていた。
USDC入金サービスの仕組みとメリット
今回導入されたUSDC入金は、送金されたステーブルコイン(USDC)が自動的に米ドルへ変換され、証券口座に入金される仕組みとなっている。インタラクティブ・ブローカーズ自体はこの入金に対して手数料を徴収せず、変換パートナーであるZero Hash社が入金額の0.30%をコンバージョン手数料として課す形だ(最低手数料1ドル)。ブロックチェーン上の送金手数料は顧客負担となるが、それでも国際銀行送金と比べれば低コストかつ高速である。
24時間体制で稼働するこのあらたな資金チャネルは、地理的・時間的な制約を大きく緩和するだろう。従来、国際的な資金移動は複数の銀行を経由し、営業日や営業時間に左右されてきた。しかしステーブルコインを使った入金では、常時稼働する決済インフラによって送金がほぼ即時に完了する。
中継銀行や清算機関を挟まないためコストも抑えられ、送金状況をブロックチェーン上で追跡できる透明性も備えている。こうした特性は、米ドル建て送金のコストや時間が課題となっていた地域の投資家や、週末にも機動的に資金を投入したいトレーダーにとって大きな利点となるだろう。
先んじてUSDCに対応したが、翌週にはRipple社のステーブルコイン(RLUSD)とPayPal社のコイン(PYUSD)にも対応を拡大する予定だ。対応通貨が増えることで、ユーザーは保有するステーブルコインの種類に応じて、より柔軟な資金移動が可能になるだろう。