「失敗の本質」という大東亜戦争における日本軍の敗因を分析した名著がある。1984年に初版が発行されたこの本は現代の企業戦略にも通じるものがあるとしてエグゼクティブからの評価も厚い。
かつて世界の時価総額ランキングのトップを席巻したmade in Japanのプロダクトは、この30年グローバル戦線で敗北を続けてきた。GAFAMが米国から世界経済を大きく牽引してきたWeb2.0時代はやがてWeb3.0へと移り変わる。はたしてゲームチェンジャーはどこからあらわれるのか。
グローバル戦線はマスアダプションを提唱するだけで簡単に開く扉ではない。日本のWeb3.0業界に目を向けると失われた30年を取り戻すことが大義名分のようにいわれているが残念ながら企業努力だけで世の中は動かない。
政府の政策や税法などの改革、インパクトのある業界のニュースなどさまざまな歯車が噛み合って初めてマスアダプションの潮流が見え始める。その意味では、地平線のはるか遠くを見渡しながら大波を探すサーファーのように、無数のトライアンドエラーを行いながらしぶとくユースケースを固めていくフェーズが今であると思う。