──ビットコイン市場はさまざまな要因に影響を受け、直近では乱高下する場面が度々見受けられます。まずは6月の相場の振り返りをお聞かせください。
仮想NISHI:6月のビットコイン市場は、概ね10万ドルから11万ドルのレンジ内で一進一退を繰り返す、極めて神経質な展開となりました。背景には、地政学リスクの高まり、米国の暗号資産政策への期待感、そしてマクロ経済指標への敏感な反応といった複数の要因が複雑に絡み合っています。
6月初旬時点でビットコインは10万8,000ドル前後を維持していましたが、中旬にかけて中東情勢が緊迫化。特にイランとイスラエルを巡る軍事的緊張の高まりが意識され、リスク回避的な資金が「デジタルゴールド」としての役割を担いつつあるビットコインに流入し、一時、11万ドルを上抜ける場面もみられました。
その後、6月下旬には米国の暗号資産政策に対する前向きな期待が相場を下支えしました。具体的には、トランプ大統領による暗号資産擁護の発言や、シンシア・ルミス上院議員らが提出した暗号資産の減税法案が、市場心理の改善材料として意識されました。この結果、ビットコインは再び上昇基調に転じ、月末には今年4度目となる11万ドル台を回復する場面もみられました。
また、地政学リスクが一定程度後退した6月後半は、米国株式市場の上昇に連動する「リスク資産」としてのビットコインの性質も色濃くあらわれています。