サマリ
1. NFT × ゲームが「日常の行動」に経済価値を与えるあたらしい仕組み
これまで個人に還元されなかった日常データ(消費・移動・撮影・運動)が、NFTとゲームの融合によって“資産化”される時代が到来。行動がブロックチェーン上に記録され、個人の実績や信用として可視化されるあたらしい社会参加モデルが生まれている。
2. SyFu:日常の消費が「国境を越える信用」へ変わる
クレジットカード連携で買い物データをブロックチェーンに記録し、国や企業の枠を超えた信用データに変換するアプリ「SyFu」。NFTキャラクター“MANEKINEKO”を育てながら特典を得られる仕組みが特徴で、日常の消費活動にあらたな価値(信用+報酬)を付与している。
3. SNPIT:写真撮影が収益化される“参加型クリエイター経済”
NFTカメラで撮影した写真をフォトバトルで競い、広告収益をユーザーに還元する「SNPIT」。フォロワーが少なくても収益を得られる仕組みで、人気アニメや「じゃがりこ」とのコラボがWeb3.0の入り口として機能。趣味の写真が持続的な経済圏に組み込まれている。
私たちの日常は、無数の行動から成り立っています。コンビニの買い物、通勤の移動、趣味の写真撮影、毎日の運動。ただ、これらの行動が生み出す記録やデータが、個人の手元に経済的価値として残ることは、これまでほとんどありませんでした。
しかし今、私たちの行動が、目にみえる「資産」や「社会への貢献」に変わる時代が来ています。この変化を可能にしているのが、NFTとゲームの融合です。ゲームという親しみやすい入り口を通じて、日常の行動がブロックチェーン上に記録され、個人の資産として可視化される、あたらしい経済参加の形が生まれています。
今回は、NFTが日常の行動にあらたな価値を与え、あたらしい経済参加の形を生み出している2つの事例を解説します。