NFTビジネス最前線 ー 趣味が資産になる時代?実物資産とNFTの最前線

2026/05/29 10:00 (2026/05/29 16:42 更新)
小林 憲人
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NFTビジネス最前線 ー 趣味が資産になる時代?実物資産とNFTの最前線

サマリ

1.RWA(実物資産)のトークン化

英国スタンダードチャータード銀行の予測では、2034年までに市場規模が約30兆ドルに達する見込み。高額で手続きが煩雑だった実物資産をNFT化することで、少額からの小口投資が可能になり、個人の参入障壁がさがっている。

2.日本発の先進事例

日本発の先進事例UniCaskはウイスキー樽を小口化し、数万円から所有できる仕組みで資産規模約76億円に成長。TCG STOREは鑑定済みトレカの現物を金庫に保管したままNFTで流通させ、偽物や破損の取引リスクを解消している。

3.趣味が資産になる未来

これらは単なる新商品の登場ではなく、個人の趣味や関心が資産ポートフォリオに組み込まれる時代の到来を示す。管理や購入が難しかった実物資産が、ブロックチェーン技術により個人でも手軽に扱える対象へと変化している。


英スタンダードチャータード銀行は、ブロックチェーン上でトークン化される実物資産の市場規模が、2034年までに約30兆ドルに達すると予測しています。そうしたなか、実物資産とのかかわり方そのものが、大きく変わり始めています。

ウイスキーの樽、美術品、希少なトレーディングカード。こうした実物資産はいずれも高額で、所有権の証明や移転、保管や鑑定にも煩雑な手続きを伴います。結果として、実物資産は、個人の手にはなかなか届きにくいものでした。

こうした障壁を取り払う技術こそが、NFTです。実物資産の所有権や利用権をNFTに紐づければ、権利の移転履歴や保有状況をブロックチェーン上で管理しやすくなります。

また、たとえば1樽200万円のウイスキーの樽を100口に分割するような小口化も可能になり、これまで富裕層が中心だった数百万円単位の投資対象に、より少額からでも投資できるようになるのです。業界ではこの仕組みを、現実世界に形を持つ資産という意味で「RWA(実物資産)のトークン化」と呼びます。

RWAの対象は不動産から嗜好品、コレクター商品まで多岐にわたります。本稿では、その最前線で動いている日本発の2つの事例をご紹介します。

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