10月の注目材料は「ビットコイン現物ETF」の承認可否 注目銘柄は【柴犬コイン(SHIB)】│マネックス証券 松嶋真倫

2024/07/28 16:15 (2025/03/17 15:01 更新)
松嶋 真倫
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10月の注目材料は「ビットコイン現物ETF」の承認可否 注目銘柄は【柴犬コイン(SHIB)】│マネックス証券 松嶋真倫

暗号資産の市場動向を解説

みなさんはじめまして。
マネックス証券で暗号資産アナリストを務める松嶋真倫a.k.a「まりん」です。

この度、Iolite本誌の連載企画として、ビットコイン相場の振り返りと今後の相場展望について解説することになりました。また「まりんの注目銘柄」と題し、私が今注目する個別銘柄についても紹介していきます。

少しでも読者のみなさまに役立つ情報を発信できるよう努めますのでよろしくお願いいたします!

8月のビットコイン相場振り返り

8月のビットコインは米国金利が上昇するなかで軟調に推移しました。米国における堅調な経済指標と根強いインフレを受けて年内の追加利上げへの懸念が強まりました。前回のFOMC議事要旨で参加者の意見がわかれていることが明らかになり、金利見通しの不透明感が強まるとBTC=370万円台まで大幅下落しました。

また航空宇宙会社のスペースXがビットコインを一部売却したとの報道により、同社のCEOを務めるイーロン・マスク氏との関わりから思惑的な売りも広がりました。その後、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容に注目が集まりましたが市場予想通りの無難な発言となり、ビットコインは買い戻しが優勢になりました。

そのなか、米国において資産運用会社のグレースケールがSECとの訴訟問題で勝訴したと伝わり、ビットコイン現物ETFへの期待からBTC=400万円台を回復しました。しかし、31日にSECがブラックロックを含む複数の会社による申請に対する決定を10月まで延期すると発表し、失望売りによって再びBTC=370万円台まで下落しています。

そのほか、8月は米国の銀行格下げや中国の不動産バブルなど懸念材料が相次ぎ、金融市場全体でリスクオフムードが広がりました。カーブ・ファイナンスなど主要なDeFiプロジェクトでのハッキング事件や、米国における暗号資産規制の不透明感も相場の重しとなり、ビットコインの価格は前月比で約9%下落しました。

これは単月でみると株式よりも下落幅が大きいですが、年初来では依然として70%超のパフォーマンスで最大となっています。

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