暗号資産

ビットコイン相場4月の振り返りと今後の相場展望 最大の注目ポイントは6月のFOMCと利下げ開始時期 | マネックス証券・松嶋真倫

2024/07/28 09:00 (2025/03/17 15:11 更新)
松嶋 真倫
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
ビットコイン相場4月の振り返りと今後の相場展望 最大の注目ポイントは6月のFOMCと利下げ開始時期 | マネックス証券・松嶋真倫

暗号資産の市場動向

最大の注目ポイントは6月のFOMCと利下げ開始時期

マネックス証券で暗号資産アナリストを務める松嶋真倫 a.k.a まりんです。今回もビットコイン相場の振り返りと今後の相場展望について解説します。

2024年4月のビットコインは、米国金利が上昇するなか、米国株とともに軟調に推移しました。雇用統計を始め米国経済指標が市場予想を上回る結果となり、利下げ開始時期の予想が先延ばしになりました。

また、イランによるイスラエルへの攻撃によって中東地域の緊張が急速に高まり、金融市場ではリスク回避の売りが強まりました。

4回目となるビットコインの半減期への期待で買われる場面もみられましたが、通過後にはその勢いも衰えています。

こうしたなか、4月の後半にはブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」への連続資金流入がストップするなど、米国のビットコイン現物ETF買いも失速し、BTC=1,000万円を割り込みました。

30日には香港でビットコインとイーサリアムの現物ETFが上場しましたが、初日出来高が期待外れとなり、失望感が広がりました。

今後のビットコインは6月の米FOMCで利下げ開始時期の見通しが立つかが最大の注目ポイントです。現時点では7月以降の利下げ開始が予想されていますが、この予想がさらに後ろ倒しになった場合、米国金利の高値圏維持によって相場が売り優勢になることが予想されます。

香港や英国、豪州など、米国外におけるビットコイン現物ETFへの期待で買われることは考えられますが、マクロ経済の影響で株式市場が大きく値崩れしないことが必要条件になります。

半減期を通過してビットコインが材料難となるなか、より大きなボラティリティを求めてミームコインなどのアルトコイン物色が加速する可能性はあります。

しかし、中長期的な上昇のためには大きな資金を促すためのあらたな材料が必要になるでしょう。

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.14

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売

Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売
Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等