サマリ 1. 10月のBTC相場は史上高値後に急落──“無国籍資産”需要とリスクオフが交錯 10月のビットコインは史上最高値更新後、米中関係の悪化・米政府閉鎖・USDeデペッグなどの連鎖で10%超下落し1,500万円台まで調整。その一方でドル信認低下から“無国籍資産”としての需要が高まり、現物ETFへの資金流入が続き1,900万円目前まで上昇する場面も見られた。
2. 調整後は買い戻しが進展──相場の底堅さと政策期待が支えに 過剰レバレッジの整理や利下げ期待を背景に1,700万円台を回復。短期的には米政府閉鎖の解消タイミングによる“事実売り”リスクがあるものの、先行調整しているぶん下げは限定的とみられる。長期化すればドル信認の低下からBTC需要が再び高まりやすい地合い。
3. ETF・規制整備・S&P新指数──中期的な相場押し上げ要因 米国ではETF審査緩和、歳出法案に盛り込まれた「ビットコイン準備金」、規制整備の進展など支援材料が増加。またS&Pが「S&P Digital Markets 50 Index」を発表し、BTC・ETH・主要株式を組み合わせた初のハイブリッド指数が誕生。トークン化商品やインデックス導入が進めば、BTCが伝統金融に組み込まれる動きが一段と強まる可能性がある。
マネックス証券で暗号資産アナリストを務める松嶋真倫 a.k.a まりんです。今回もビットコイン相場の振り返りと今後の相場展望について解説します。
YahooFinance、CoinMarketCapよりマネックス証券作成(2025年10月27日時点) 2025年10月のビットコイン(BTC)相場は、月初に史上最高値を更新した後、米中関係の悪化や金融不安を背景に大きく調整しました。米政府閉鎖を受けてドルの信認低下が意識され、ビットコインは「無国籍資産」としての需要が高まるなか、現物ETFへの資金流入が続き、価格は約1,900万円目前まで上昇しました。
しかし、トランプ米大統領の対中関税引き上げ示唆やBinanceでのステーブルコイン「USDe」のデペッグ発生をきっかけに、市場はリスクオフに転じました。暗号資産市場では大規模なポジション清算が進み、ビットコインは10%超の下落を記録。米地方銀行の信用不安も重なり、一時1,500万円台まで下落しました。
その後は過剰レバレッジの整理と利下げ期待を背景に買い戻しが進み、金価格の急落など外部環境の不安定さは残ったものの、米中貿易交渉の進展を好感して1,700万円台を回復しました。