サマリ
1.2026年のビットコインは「大幅調整よりレンジ相場」が基本シナリオ
過去の半減期サイクルでは、最高値更新後の年は調整局面に入りやすかったが、今回は市場構造が変化している。短期投機資金よりも中長期志向の資金が増えたことで、下落圧力は限定的となり、2026年は大崩れせずレンジ推移が基本となる可能性が高い。
2.過剰流動性と制度整備が下値を支える構造に
米FRBの利下げ局面入りやQT終了、日本や欧州の財政出動などにより、世界的な流動性環境はビットコインにとって追い風となっている。発行上限が固定されたビットコインはインフレヘッジ資産として評価されやすく、ETF拡大や大手金融機関の参入、規制整備の進展が市場の安定性を高めている。
3.国家需要が進めば史上最高値圏、リスク顕在化でも下値は限定的
国家レベルでのビットコイン準備金導入が進展すれば、史上最高値圏を試し、条件次第では20万ドル水準も視野に入る。一方で、インフレ再燃や金融引き締め再開、暗号資産保有企業への規制強化といったリスクも残る。しかし、75,000ドル前後(主要企業の平均取得単価)や半減期時点の約65,000ドルは、下値の目安として意識されやすい水準と考えられる。
マネックス証券で暗号資産アナリストを務める松嶋真倫 a.k.aまりんです。2026年のビットコイン相場展望について解説します。
年初来の騰落率
出所:YahooFinanceよりマネックス証券作成(2025年12月19日時点)2025年のビットコイン相場は、トランプ政策への期待と失望に大きく左右されました。
追加関税による不透明感から春先に下落した後、政府のビットコイン保有方針や州レベルでの準備金法案、企業の購入増加、米利下げ期待を背景に反発し、10月には史上最高値を更新しました。
しかし、ステーブルコインのデペッグ問題やDeFiの不正流出、暗号資産保有企業への懸念が重なり、11月に急落。年末にかけても戻りは鈍く、主要資産に比べて劣後する結果となりました。