サマリ
1.2月のビットコインは外部要因と信用不安で軟調に推移
米金融政策の不透明感や「貴金属ショック」、地政学リスクに加え、暗号資産市場特有の信用不安が重なり、相場は上下に振れながらも弱含みで推移した。月中には一時反発もあったが、上値は限定的だった。
2.需給悪化と信用不安が上値を抑制
BlockFillsの入出金停止やCLARITY法案の停滞を背景に信用不安が拡大し、ETFからの資金流出も継続。市場では戻り売りが優勢となり、需給面の弱さが相場の重石となった。
3.今後は米金融政策と信用環境がカギ、レンジは800万〜1,200万円想定
FOMCや経済指標による利下げ観測の変化、地政学リスク、業界内の信用収縮が相場の方向性を左右する見通し。規制進展があれば回復の契機となる一方、不安継続なら下押し圧力が強まり、当面は神経質なレンジ相場が続くとみられる。
マネックス証券で暗号資産アナリストを務める松嶋真倫 a.k.aまりんです。今回もビットコイン(BTC)相場の振り返りと今後の相場展望について解説します。
2026年2月の騰落率
出所:YahooFinanceよりマネックス証券作成(2026年2月24日時点)2026年2月のビットコイン相場は、米金融政策を巡る不透明感と暗号資産市場固有の信用不安が重なり、上下に振れながらも軟調な展開となりました。
月初は、次期FRB議長のタカ派寄り人事を受け、金を中心とした貴金属市場が急変動する「貴金属ショック」が発生。ビットコインもポジション圧縮の動きに押され、一時BTC=950万円近辺まで急落しました。
その後、貴金属や米国株の下げが一服すると、売られすぎとの見方から買い戻しが入り、BTC=1,100万円近辺まで急反発しました。しかし、米国の底堅い経済指標を背景に利下げ観測が後退したことや、米国とイランの緊張を巡る地政学リスクが意識されるなかで上値は限定的となりました。
加えて、米CLARITY法案の審議難航や、暗号資産関連企業BlockFillsの入出金停止を受けた信用不安の広がりも重石となりました。ビットコインETFからの資金流出も続き、需給面の弱さが意識されるなか、戻り売り優勢の地合いで月末を迎えました。