佐々木俊尚氏にテクノロジーと社会の未来を訊ねる連載企画。
第2回のテーマは「デジタル世代間ギャップ」
——年齢によってデジタル機器への距離感や親密度が異なる「デジタル世代間ギャップ」は度々話題になるテーマです。そもそも、そのような「ギャップ」は実際にあるとお考えでしょうか。
佐々木:過去のさまざまな学術的な研究では、高齢者であるからITやデジタルに弱いということはない、ということが指摘されています。高齢者であっても、必要があればデジタルツールも使いこなす、ということですね。
一方で、確かにあたらしいテクノロジーが出るとそこに抵抗意識を持つ高齢者は多くいます。この背景にはあたらしい物に対して『恐怖心を煽る』ことをしがちなテレビなどマスメディアの影響も大きいのではと思っています。
たとえばAIが普及してくると『人間が支配されるかもしれない』みたいなことをコメンテーターの人がいったりする。だからテレビに親和性が高い高齢者が、そういう情報に流されやすいという傾向はあるのではないかと思います。
ただ、テレビから情報を得る人は減ってきていて、今の30代40代は、もうインターネットが中心になってきている。だからこれは『年齢』の問題ではなく『世代』の問題なのではないかと思いますね。