サマリ
1. 2025年のビットコインは「想定通りのピーク時期、想定外の弱さ」だった
2025年のビットコインは複数回の史上最高値更新を記録したものの、10月をピークに失速し、上昇幅は市場の期待を大きく下回った。半減期を起点とする4年サイクル自体は機能したが、ピーク水準は約1,900万円と、供給要因だけでは価格を押し上げきれない局面に入ったことが示唆された。
2. 金に劣後した背景には「リスク資産としての性格」がある
2025年は金が大きく上昇する一方、ビットコインはリスクイベント時に売られやすい資産として振る舞った。貿易戦争懸念やAIバブル崩壊懸念といった不確実性の高まりのなかで、安全資産を志向する資金が金へ向かい、ビットコインは相対的に劣後した。しかし、AIバブル崩壊は現時点では顕在化しておらず、長期的な悲観論には至っていない。
3. 供給主導サイクルの終焉は「冬の時代回避」と表裏一体
半減期による供給インパクトは年々弱まり、過去のような爆発的上昇は起きにくくなった一方、急落を伴う「冬の時代」も起こりにくい構造へ移行しつつある。需要面では、米国での暗号資産普及、ETFを通じた機関投資家の参入拡大、金融機関による販売開始などが進行しており、2026年にかけては緩やかな需給改善とともに史上最高値更新の可能性も残されている。
2025年はビットコイン(BTC)相場にとって、期待ほど上昇しなかった年として記憶されそうです。
1月、7月、8月、10月と幾度も史上最高値を更新しましたが、10月をピークに失速しました。
私自身、ビットコインの価格動向に関しては半減期による供給要因で4年サイクルを描く傾向があり、2025年4月から10月にかけて3,500万円でピークアウトすると予想し、本コラムでも紹介してきました。
ピークの時期は10月と想定通りでしたが、水準は1,900万円と予想を大幅に下回っています。
それ以上に市場参加者を失望させたのは、金や米株などとの比較でのパフォーマンスの悪さでしょう。
特に年初来で7割以上の上昇をみせた金を尻目に、ビットコインは年初の価格を下回って陰線引けとなりました。