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Web3.0
暗号資産

【NEWS】バイナンス元CEOのCZ氏、カリフォルニア州刑務所に収監

里見 晃
2024/06/03

CZ氏の刑期開始

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の創業者で、元CEOのCZ(Changpeng Zhao)氏がカリフォルニア州サンタバーバラ郡ロンポックの連邦刑務所に収監され、懲役4ヵ月の刑期が開始した。

CZ氏はマネーロンダリング対策違反や、米国居住者と経済制裁国居住者同士の取引を可能にしていたなどの罪で有罪判決を受けていた。CZ氏は司法取引の一環で昨年11月にバイナンスのCEOを辞任しており、個人としても多額の罰金を支払っている。

今年4月には検察より懲役36ヵ月と罰金5,000万ドル(約78億円)が求刑されたが、すでに罰金を支払っていることに加え、司法取引や事情聴取等に応じていたことなどを考慮し、4ヵ月の懲役という形となった。

CZ氏が収監されるロンポック連邦刑務所は、一般的な連邦刑務所と比べて条件が緩いことで知られているようだ。警備レベルも比較的低く、逃亡の可能性も低いとみなされ、自由度が高い刑務所だという。一部の受刑者は馬牧場など野外で働くことも許されている。

なお、CZ氏は出所後も3年間はバイナンスの運営や管理に関与することができない。バイナンス自体も司法取引により制裁遵守プログラムの監視人が付き、5年間にわたって監督される。

CZ氏自身は今後バイナンスに関与するつもりはないと意思を示しており、教育やあらたなWeb3.0プロジェクトを立ち上げると述べている。実際、今年3月には教育プロジェクト「ギグルアカデミー(Giggle Academy)」の創設を発表している。


FTX元CEOとは対照的な形に

暗号資産業界を代表する人物の収監では、2022年11月に破綻した暗号資産取引所FTXの元CEOであるサム・バンクマン=フリード(Sam Bankman-Fried)氏の名があげられる。

バンクマン=フリード氏は銀行詐欺罪など複数の罪で起訴され、最大で110年の懲役刑の可能性があった。しかし、今年3月に懲役25年の実刑判決を言い渡されている。

現在バンクマン=フリード氏が収容されているのはニューヨークで、危険かつ警備レベルも高いことで知られる。同氏は裁判で一貫して無罪を主張し、罪を認める姿勢を示さなかった。

CZ氏と比べると、バンクマン=フリード氏の待遇は対照的であることが浮き彫りとなった。

参考:CNBC
画像:Shutterstock


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