イーサリアム(ETH)のトランザクション確認ツールである「イーサスキャン(Etherscan)」は3日、ソラナ(SOL)のブロックエクスプローラーである「ソルスキャン(Solscan)」を買収したと発表した。
イーサスキャンは2015年に設立されたトランザクション確認ツール大手だ。2021年に設立されたソルスキャンを「共同合併」と称して買収したという。
イーサスキャンは声明で「この共同合併により、複数のネットワークにわたるブロックチェーンデータのアクセスを向上させるための継続的な取り組みが実現できる」と述べた。
ソルスキャンは設立以来、月間300万人を超えるユーザーにサービスを提供してきた。ソルスキャンには、アドレス、トークン、トランザクション情報に加え、API、ダッシュボード、NFTメタデータなどイーサスキャンのユーザーに馴染みのある多数の機能がある。
イーサスキャンの創設者兼CEOのマシュー・タン(Matthew Tan)氏は「ソルスキャンのチームは、詳細な洞察と分析を提供することで、長年にわたり専門知識があることを証明してきた。ブロックチェーンのデータをアクセスしやすく、使いやすいものにする彼らの専門知識は、イーサスキャンの使命とも完全に一致している」と述べた。
両者は「ブロックチェーンデータへの信頼できる中立かつ公平なアクセスを提供するというビジョンを実行する」「エクスプローラー間での機能が統合され便利になる」「サポートが強化され、シームレスなユーザーエクスペリエンスを提供する」ことを目指すと説明した。
ブロックチェーンエクスプローラーは、暗号資産エコシステムにおいて重要なツールだ。このツールでユーザーはトランザクションやアドレス検索、分析などが可能となる。これらのプラットフォームはブロックチェーンにおける透明性を示す上で極めて重要であり、一般ユーザーや専門家の双方が取引を検証し、暗号資産などのデジタル資産の移動を追跡する際に役立っている。
参考:発表
画像:Shutterstock
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