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会社にとって重要なマーケティングを今後どう開催するかを検証——オンライン展示会・リアル展示会

Iolite 編集部
2023/05/29

オンライン展示会の今後の可能性を探る

企業にとって展示会は、自社のブランディングの構築や新顧客の獲得など、重要なマーケティング手法のひとつ。
最近ではオンライン展示会とリアル展示会を同時に開催する企業もあり、ハイブリッド開催と呼ばれている。

企業にとって展示会は、自社のブラン ディングの構築や新顧客の獲得など、重要なマーケティング手法のひとつでもある。しかし、コロナ禍において、どの企業もリアル開催が不可能となり、否応なしにオンライン展示会やバーチャル展示会の開催に舵を切った企業がほとんどだったかと思われる。

そして、ようやくコロナ禍も明け、数年ぶりにリアル展示会を開催する企業も多くなった。先述の通り、展示会は新商品を紹介し たり、既存商品をアピールするなど、重要なマーケティング手法のひとつだ。

端的に展示会開催の目的をあげるとすれば、下記の3点がある。

「新規見込み顧客の獲得」 「会社や商品の認知度アップ」 「既存顧客との関係性の向上」

展示会はある一定のテーマに沿って開催される。そのため、来場するユーザーは基本的に開催テーマに興味があるユーザーばかりだ。出展企業は自社ブースを設け、パネルや商品を展示したり、実機を実演したり、実演映像をみてもらったりして来場したユーザーに向けてアピールすることとなる。

コロナ禍以前の展示会はリアル展示会が当然だったが、コロナ禍を経て、企業によってはリアル展示会とオンライン展示会どちらも開催できる環境となっている。そこで今回はリアル展示会とオンライン展示会のメリットとデメリット、違いや対費用効果について検証していきたいと思う。


オンライン展示会とバーチャル展示会の違い

コロナ禍以前の主流はリアル展示会だったが、コロナ禍においてはオンライン展示会が主流となっていた。オンライン展示会とはウェブ上で開催する展示会のこと。開催目的はリアル展示会と同じだ。

リアル展示会との違いはウェブ上で開催するため、商品やサービスをバーチャル展示したり、動画を利用したサービス紹介、ウェブセミナーの開催など、さまざまなコンテンツを展開する点。

バーチャル展示会はオンライン展示会の一種で、通常のオンライン展示会が2D展開なのに対し、バーチャル展示会は3D空間において展示会を開催する。2D展示会と3D展示会のメリットとデメリットだが、2D展示会のメリットは3Dに比べて出展コストが安く済み、準備にそれほど時間がかからない点があげられる。

3Dは時間もコストもそれなりにかかってしまう。逆に3Dのメリットは2Dに比べて没入感が高く、ユーザーの滞在時間が長くなって満足度が高くなる点と、ブランディングの自由度が高い点だ。2Dの場合はウェブサイトの延長になりがちで他社との差別化が難しい。

どちらも一長一短なので、開催する場合は開催テーマに応じて使いわけるのが理想だろう。コロナ禍を経て一気に定着した感があるオンライン展示会だが、オンライン展示会最大の利点は参加者がインターネットを通じて気軽にアクセスできるという点だ。

そのため、BtoB、BtoCを問わず、さまざまな業界やシーンで活用されるようになった。そのほか、リアル展示会と比べて低コスト、天候気候や場所に関係なく開催できるといった利点もある。次節ではオンライン展示会のさらに具体的なメリットを解説すると共に今後の可能性について探っていく。


オンライン展示会のメリットと今後の可能性と展開予想

リアル展示会を開催するためには管理コストや出展コストなど多額のコストがかかる。管理コストとは開催準備や開催当日の運営など労働力と時間にかかるコストだ。そのほか、各スタッフの交通費や稼働コストも管理コストに含まれる。

出展コストとは出展スペースを借りたり、会場を設営したりするための費用だ。一般的には各社合同で行われるような展示会イベントでは30~50万円ほど費用がかかるといわれている。そのほか、販促物の製作コストなども出展コストとしてあげられる。

このようにリアル展示会ではかかるコストもオンライン展示会にすることでコストを低く抑えることが可能だ。また、天候気候に左右されるリアル展示会だが、オンライン展示会はその影響を受けない。

さらにリアル展示会の場合、開催場所が重要で何かと縛りがあり、来場者数に限界があるが、オンライン展示会にすることでインターネット上で誰でも気軽にアクセスできる。

その一方で、開催するテーマや商材によってはオンライン展示会は魅力が伝わりにくく、どうしても来場者を集めるところがネックとなってしまいがち。また、オンライン展示会を単独開催する場合、専用サイトの構築が必要不可欠だ。

そのためにはウェブ制作会社に依頼するか、ベンダーが販売するツールやプラットフォームを利用するかしなければ準備に手間がかかってしまう。ただし、コロナ禍が明けた今、リアル展示会もオンライン展示会も、どちらでも開催できる環境となっている。

開催するテーマや商材によってリアルとオンラインを使いわけたり、合同か単独か使いわけたりなど、展示会開催自体のハード ルは下がり、また、その方法も以前よりは多岐にわたっている。

最近ではオンライン展示会とリアル展示会を同時に開催する企業もあり、ハイブリッド開催と呼ばれているぐらいであることから、各メリット・デメリットに左右されずに臨機応変に開催していくことが今後のポイントとなりそうだ。


オンライン展示会

◉メリット
・リアルと比べて低コスト
・天候気候や感染症の流行などの影響を受けない
・遠方の顧客へのアプローチが可能

◉デメリット
・商材によっては魅力を伝えづらい
・リアル集客につながりにくい
・サイトの構築が難しい

リアル展示会

◉メリット
・自社商品に関するチラシや資料を配る
・遠くからでも読める看板を設置する
・通りかがった人にみえてもらえる場所にモニターやデモ機を設置する

◉デメリット
・出展料・ブースの装飾・告知・運営などの費用がかかる
・配布物や搬入などの準備に時間がかかる
・運営のための人員確保をしなくてはならない
・効果測定をするのが難しい



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