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【NEWS】コインシェアーズ、イーサリアムの大型アップグレード・デンクンが供給量に影響を与える可能性分析

里見 晃
2024/01/25

デンクン実施によるイーサリアムの供給量への影響は限定的か

コインシェアーズ(CoinShares)のイーサリアム(ETH)アナリストであるルーク・ノーラン(Luke Nolan)氏は、イーサリアムの次期大型アップグレード「デンクン(Dencun)」が供給量に影響を及ぼす可能性があるとの分析を発表した。海外Web3.0メディア・The Blockが22日に報じた。

デンクンでは、現在のガス代(取引手数料)の大部分を占めるコールデータ(Calldata)と呼ばれるデータを、ブロブスペース(BlobSpace)というデータに代替することで、レイヤー2からのトランザクションにおける手数料を削減する「プロト・ダンクシャーディング(Proto-Dansharding)」が注目を集めている。

ノーラン氏によれば、コールデータに使われているガス代は9割を占めているという。これを改善することでガス代が大幅に削減される見込みだ。

一方、これによりガス代におけるベースフィー(基本手数料)のバーン(焼却)されるイーサリアムの数量も減ることが予想される。

こうした予想を受け、ノーラン氏は「レイヤー2の各ネットワークがプロト・ダンクシャーディングに対応すると、ベースフィーが低い状態で安定するため、イーサリアムがバーンされる量が減少する可能性がある」と指摘し、イーサリアムの供給量増加に影響を与える可能性が高いと述べる。

さらに、「イーサリアムネットワーク上のガス代需要は、バーンを介してイーサリアムのデフレを引き起こすことにある。するとイーサリアムの循環供給が減少する可能性がある」と付け加えている。

ただし、ブロブスペース導入による影響は、ほかの要因で軽減される可能性もあるという。ノーラン氏は、レイヤー1の需要がデフレを大きく推進するものであり、「ブロブの使用量が非常に多くても、循環供給への影響は小さい」と強調している。

加えて「レイヤー2がブロブスペースを使用しているためガス代が引き下げられたとしても、イーサリアムが大幅にインフレ化するという概念はない。デンクンのポイントは、ロールアップを使用して取引するユーザーのガス代を引き下げることにある。取引手数料が安くことから、ユーザーはネットワークに戻りやすくなり、アクティビティが増えると全体のガス使用量も増えることになる」と述べた。

ガス代が削減されることでユーザーがイーサリアムブロックチェーンを通じた取引を行う頻度が高くなると予測されるため、ベースフィーの減少により供給量が大幅に変わる可能性は低いのではないかというのはノーラン氏の主張だ。

同氏はさらに、デンクンの最終目標は「イーサリアムの市場シェアを確固たるものにすることである」と語る。そのため、短期的なガス代の変動に関係なく、長期的にはプラスの効果につながるだろうと予測する。

デンクンは現在テストネットでの実施を控えており、メインネットでの実装は早ければ3月中に行われるとの見方が強い。

参考:The Block
画像:Shutterstock


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