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【NEWS】暗号資産取引所OKXがシンガポールでMPIライセンスを取得

里見 晃
2024/03/18

シンガポールで決済関連事業の展開可能に

大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは13日、MAS(シンガポール金融管理局)からMPI(主要決済機関)ライセンスの原則承認を獲得したことを発表した。これにより、OKXはシンガポールでデジタル決済トークンと国境を超えた送金サービス等を提供できるようになる。

OKXはドバイにおいても条件付きライセンスを取得しており、今回の動きはこれに続くものとなる。

13日の発表によると、OKXは今後シンガポール市場にあわせた現物商品に注力し、現地銀行とユーザーのつなぎ込みにも取り組む予定だと述べた。

OKXの社長であるホン・ファン(Hong Fang)氏は「シンガポールはOKXの世界戦略の一環として最優先事項にあたる市場であり、我々はシンガポールにこれまでも投資している」と語った。規制遵守は取引所の戦略の中核を成すものであり、OKXはMASとの透明性のある関係に取り組んでいるという。

さらに、「MASからの原則承認は、これまでの当社のコミットメントを証明するだけでなく、シンガポールの暗号資産エコシステムへの責任ある貢献者となるエキサイティングな機会だ」とコメント。規制とイノベーションが両立する地域はシンガポールだとした上で、「我々の目標は、イノベーションを通じて顧客への透明性とアクセスを向上させることだ。当社のグローバルリソースと現地の知識や専門知識を組み合わせることで、長期的に影響力のある企業になることを楽しみにしている」と述べた。


昨年にはコインベースやリップルもライセンス取得

近年、シンガポールに進出するWeb3.0企業が増加傾向にある。昨年には、米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)や米リップル(Ripple)がOKXと同様にMPIライセンスを取得した。

現在、東南アジアにおいて暗号資産決済を始めとしたWeb3.0関連の動向が活発になってきており、そのなかでもシンガポールを重要市場として定める動きが強まっている。シンガポールは規制整備も進んでおり、今後も多くのWeb3.0企業が進出していくものとみられる。

参考:発表
画像:Shutterstock


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