ユーザーフレンドリーなプロダクト、暗号資産の公共性を活かした社会貢献プロジェクトはWeb3.0のマスアダプトに寄与する
Web3.0の可能性にワクワクした
——現在日本女子大学ではどのようなことを学んでいますか?また、現在の学科(理学部数物情報科学科)を専攻したいと思ったきっかけをお聞かせください。
和田朋子(以下・和田):現在、暗号理論の研究室に所属していて、現代社会のさまざまな場所で使われている暗号について学んでいます。具体的には、古典的な暗号から公開伴暗号の基礎理論まで学習し、その応用として暗号資産・ブロックチェーンについて学習しています。
数物情報科学科を志望したのは、「情報化社会」に興味を持ったことがきっかけです。社会はデジタル技術の導入と活用を積極的に推進していますが、そこには利便性というポジティブな面が存在する一方で、何らかのネガティブな面も伴っていると考えられます。
具体的にいえば、オンライン会議において、人と人との深いつながりや富んだ経験が希薄になっているようなところです。そこで、具体的に「情報化社会」を支える物の仕組みを勉強したいと思い、現在の学科を選びました。
——ブロックチェーンの技術を活用したプロダクトで注目しているものはありますか?
和田:注目しているプロダクトは「Umi Protocol」です。Web3.0に興味を持って初めてのイベントに参加した時に、Umi Protocolのプレゼンをみました。そこに登壇していたwasabiさんが、Umi Protocolには、『現在の経済ネットワークでは測れない価値に流動性を与え、ネットワーク参加者全員にとって最適なリソース分配を実現する』というビジョンがあると仰っていたんです。
現在の経済ネットワークでは限られた資産のみが流動性を享受していますが、Umiはこれを拡張して、特に標準化されていない生産物や人的資本なども含めた価値に対して流動性を提供します。今ある経済ネットワークで測ることのできなかった価値に流動性を与えることができるという点に、Web3.0の可能性を感じワクワクしました。