大手暗号資産(仮想通貨)バイナンス(Binance)の創設者であるCZ(Changpeng Zhao)氏は19日、あらたに教育プロジェクト「ギグルアカデミー(Giggle Academy)」を創設したことを発表した。
現在、ギグルアカデミーではメンバーを探している状況だという。
このプロジェクトはあらゆる人々に無料で基礎教育を提供することを目的としている。なお、あたらしいトークンが発行される予定はないという。
本プロジェクトは非営利的なものであり、ゲームを通じて教育を提供していく方針だ。メンバーはゲーム、学習、教育に情熱を持つことを前提として、ゲーム開発とデザインに強い関心を抱いていることが求められるという。
方針として、eラーニングの目的に基づき、インタラクティブなゲームアプリケーションと学習教材を設計、開発、実装する。教育者、デザイナー、プロダクトマネージャーと協力して、ユーザーのニーズを理解し、これらをゲームのコンセプトとする。
学習を促進させる動機作りとして、スコアリングやランキングの導入、また学習状況をあらわすNFTバッジの付与などを予定している。
バイナンスとは無関係のプロジェクト
本プロジェクトはバイナンスとは無関係のプロジェクトとして発足する。CZ氏は昨年11月、米規制当局と和解する際の条件としてバイナンスへの関与を3年間禁じる内容に同意している。
CZ氏はCEOを辞任する際、「少し休んでからブロックチェーンやWeb3.0領域などのスタートアップに投資したりしていきたい」と述べていた。
なお、CZ氏を巡っては現在裁判の判決を待っている状況にある。当初は2月中に判決が下される予定だったが、4月30日まで延期された。
CZ氏は最長で18ヵ月の懲役が科される可能性があり、裁判の行方には注目が集まっている。
参考:発表、公式サイト
画像:Shutterstock
関連記事
米CFTC、バイナンスと和解 約3,800億円の罰金課す
バイナンス・CZ辞任は「一時代の終焉」 玉座を狙い訪れる新時代