暗号資産投資会社ビットワイズは、機関投資家の3分の2にあたる約66%がビットコイン(BTC)現物ETFを保有していることを発表した。
ビットコイン現物ETFには多くの機関投資家が引き続き参入をし続けており、申請総数は増加している。ETF保有者は現在1,924組で、第1四半期の1,479組と比べて増加している。約30%増加した数字だ。第2四半期にビットコインの価格が下落したことを考えれば悪くない数字といえる。
14日にビットコイン(BTC)現物ETFは8,136万ドル(約120億円)の資産流出を記録し、2日間のプラスの流入に終止符を打ったが、機関投資家は保持しているという。
14日に純流入を記録したのは、資産運用会社ブラックロックのIBITとフランクリンのEZBCの2つのファンドのみだった。
ソソバリューのデータによると、IBITの準備金は268万ドル(約3億9,396万円)増加し、EZBCは342万ドル(約5億274万円)の純流入となった。
グレースケールのビットコイン現物ETF「GBTC」は5,687万ドル、フィデリティのFBTCは1,805万ドルの資金流出を記録した。
Ark21SharesのARKBとビットワイズのBITBもそれぞれ677万ドルと578万ドルの資金流出となった。
14日のビットコイン現物ETFの取引量は13億ドルに達した。前日には11.8億ドルの取引量であり、わずかに増加した。
ビットコインに関しては、取引セッションは不安定だった。14日には61,000ドルを突破し、日中最高値の61,687.76ドルに到達した後、1時間で3%も下落し57,000ドルを下回った。その後は少々回復傾向にあり、58,000ドルに達しようとしている。
ビットワイズによると、機関投資家の約66%がビットコイン現物ETFを保有し、中には保有量を増やしている。ビットワイズの最高投資責任者(CIO)であるマット・ホーガン(Matt Hougan)氏はXでの投稿で「機関投資家は第2四半期もビットコイン現物ETFをポートフォリオの中に組み入れており、この傾向は継続している」と述べた。
さらに、「機関投資家はダイヤモンドの手を持っている。第1四半期に配分した機関投資家の申請者のうち、44%が第2四半期にビットコイン現物ETFのポジションを増やし、22%が横ばい、21%がポジションを減らし、13%が撤退した。これは他のETFと比べると、かなり良い結果です」と付け加えた。
ホーガン氏は結論として、機関投資家はボラティリティの兆候が最初に現れた時点でパニックに陥ると思っていたら、データはそうでないことを示しており、安定してビットコイン現物ETFを保持していると述べた。
ビットコイン現物ETFは大きなテント
さらに、ビットコイン現物ETFは幅広い投資家を引き寄せる大きなテントであり、時間が経過するとともに、資産運用会社と年金が占める割合が拡大していくだろうと述べた。現在、66%の機関投資家が保有し、未保有層もいずれはこの市場に参入してくると予想した。
参考:Bitwiseマット・ホーガン氏
画像:Shutterstock
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