暗号資産(仮想通貨)調査機関である10x Researchのアナリストは、ビットコイン(BTC)が2025年1月までに100,000ドル(約1,530万円)に達する可能性が高いと予測した。
この予測は、機関投資家の暗号資産への関心の高まり、市場の重要なシグナル、アルトコインに対するビットコインの優位性の増加など、さまざまな要因を組み合わせた結果である。
記事執筆時点のビットコイン価格は、72,500ドル(約1,110万円)。10x Researchによると、同社の予測モデルでは、過去15回のシグナルで86.7%という驚異的な精度を示しており、最新の買いシグナルは14日に発生したようだ。
過去を振り返ると、ビットコインが最近のように6ヵ月ぶりに高値に達した場合、その後3ヵ月間で平均40%のリターンがあった。この傾向を当てはめると、現在の価格から高騰し、2025年1月27日までにビットコインは101,000ドル(約1,545万円)を超えることになる。
機関投資家はビットコインを「デジタルゴールド」と呼ばれる安定した資産とみなす傾向が強まっている。
ブラックロック(BlackRock)など金融業界の大手企業もこの認識に一役買っており、ビットコインへの長期投資戦略を取り始めている。10月だけでもビットコイン現物ETFは41億ドル(約6,273億円)相当の資金を流入させ、機関投資家の信頼をさらに高めた。
イーサリアムの見通しは楽観的にならず
対照的に、イーサリアム(ETH)の見通しはそれほど楽観的ではないようだ。10x Researchのアナリストは、過去2年間の利回りの低下を理由として、イーサリアムの長期的見通しについて懐疑的な見方をしている。
短期的な上昇は起こり得るが、イーサリアムが現在の軌道を変えるには、大きな革新が必要となる。
一方、11月に行われる米大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の勝利予想が強まっていることから、暗号資産市場にとってポジティブに左右することが予想されている。
企業がビットコインの保有量を現在の市場価格で報告することを許可するあたらしい規則は、企業のポートフォリオにおける暗号資産のより広範な採用を促進する可能性も出てくる。
10x Researchは9月にも、ビットコインは2024年第4四半期に歴史的な新高値を記録すると予想していた。現在の市場構造が改善されていること、ステーブルコインの継続的な増加、先物レバレッジが上昇していることを指摘していた。
参考:10x Research
画像:Shutterstock
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