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【NEWS】破綻した暗号資産レンディングのセルシウス創業者、司法取引で詐欺罪認める

2024/12/04Iolite 編集部
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【NEWS】破綻した暗号資産レンディングのセルシウス創業者、司法取引で詐欺罪認める

価格操作など詐欺罪認める

2022年に破綻した暗号資産(仮想通貨)レンディングサービス・セルシウス・ネットワーク(Celsius Network)の創業者兼元CEOであるアレックス・マシンスキー(Alex Mashinsky)被告は3日、起訴内容の一部を認めた。

マシンスキー被告は7つの罪で起訴されており、司法取引を通じてそのうち2つの詐欺罪について認めた形だ。これら2つの罪により、マシンスキー被告は最長で30年の懲役刑が科される可能性がある。

マシンスキー被告が認めたのは、自社の商品詐欺と、自社発行トークンであるCELの価格操作の2つだ。特に商品詐欺については、セルシウスにおけるアーン(Earn)プログラムで虚偽の説明をし、投資家にビットコイン(BTC)を売却させ不当に4,200万ドル(約63億円)の利益を手に入れたという。さらに、セルシウスが規制当局から承認を得ているという説明や、自身がCELを売却していないという発言が虚偽であったことも認めた。

マシンスキー被告は2件の詐欺罪を認めた際、「私がしたことは間違いだった。間違いを正すために、私はなんでもする」と述べ陳謝した。

判決は来年4月8日に言い渡される予定だ。

暗号資産関連企業の有罪事例

セルシウスは2022年7月にチャプターイレブン(連邦破産法第11条)の申請を行い、破産した。同年に発生した「テラルナ事件」などの影響を受け、経営が困難な状況となっていた。

その後、翌年にマシンスキー被告は逮捕・提訴されたが、一貫して無罪を主張し続けていた。

米国では暗号資産関連企業の創業者らが相次いで有罪判決を受けている。

セルシウスと同様、2022年に破綻した大手暗号資産取引所FTXの元CEOであるサム・バンクマン=フリード(Sam Bankman-Fried)氏は、詐欺罪などの罪で懲役25年の実刑判決と、110億ドル(約1兆6,500億円)の罰金を命じられた。

また、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)の創業者で元CEOのCZ(Changpeng Zhao)氏も今年6月、マネーロンダリング対策違反などで懲役4ヵ月が言い渡され、服役した。

参考:ロイター
画像:Shutterstock

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