NTTドコモは20日、ブロックチェーンゲーム「GT6551」を開発し、2025年春に提供を開始すると発表した。これに先立ち、来年1月29日よりβ版の提供を開始する。
発表によると、ドコモはイーサリアム(ETH)の標準規格であるERC6551を採用した。この規格は複数のNFTを1つにまとめられる点が特徴だ。ドコモによれば、NFT の機能をカスタム(構成)できるブロックチェーンゲームの提供は世界初だという。
「GT6551」はこのERC6551の機能に着目して開発したもので、ユーザーはゲーム内で用いる NFTアイテムの1つであるレーシングマシンに車のパーツなどのNFTを自由に複数組み合わせてカスタムし、それらを1つにまとめたNFTアイテムとして作成することができる。作成したレーシングマシンは、オリジナルのコレクション(資産)として所有することが可能だ。
ゲームではレーシングマシンにNFTを複数組み合わせてマシンの性能を向上させることもできる。ドコモはこうした機能を搭載することでプレイヤーの自由度が広がり、あたらしいゲーム体験を楽しむことができると説明している。
また、「GT6551」はドコモが開発するメタバース「MetaMe」上でプレイ可能なレーシングブロックチェーンゲームとなっている。レーシングマシンの性能やデザインをカスタムする「部品NFT」と、レーシングマシンに搭乗するドライバーをカスタムする「ドライバーNFT」の2種類のNFTを組み合わせることでレーシングマシンをカスタムできるという。
ドコモは「GT6551」の開発を通じて、「MetaMe」の利用拡大を進めるとともに、ERC6551の価値や魅力を追及してメタバースやWeb3.0などのあらたな技術開発やサービスを展開し、Web3.0のさらなる普及と社会実装の加速を目指すとしている。