ハッシュポート(HashPort)は22日、JR西日本と連携して「EXPO2025デジタルウォレット」の利用促進のため、「大阪環状線NFT駅スタンプラリー」を実施することを発表した。万博開幕の500日前である今月30日から実施する。同じ日には大阪環状線・JRゆめ咲線に大阪・関西万博ラッピング列車が運行開始する予定だ。
大阪環状線NFT駅スタンプラリーの実現に向けては、ハッシュポート傘下のハッシュパレット(HashPalette)が手がけるブロックチェーン・パレットチェーンを使用して発行されたNFT・SBT(SoulBound Token)を活用する。
スタンプラリーのあらたな顧客体験を提供するとともに、EXPO 2025 デジタルウォレットを通じて万博と利用者が「つながる」機運醸成に取り組むとしている。
1970年開催の万博でも人気を博したスタンプラリー
1970年に開催された大阪万博では、各パビリオンに、それぞれ独自のスタンプが用意され、スタンプ帳に押して回るスタンプラリーが人気を博した。当時の日本国有鉄道が大阪万博閉幕直後の1970年10月から始めた「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンでは、全国の主要駅に設置されたオリジナルスタンプをコレクションとして楽しむファンが増えた。
EXPO2025デジタルウォレットはJR西日本と連携して、半世紀ぶりに大阪・関西で開催される万博に向け、駅スタンプの進化系としてNFTを活用したNFT駅スタンプを実現させる。
これを機にデジタル上でNFT駅スタンプをコレクションして楽しめる新しいスタンプラリー体験を提供する。
実施期間は2023年11月30日から2024年3月24日。NFT駅スタンプの設置場所は、第1弾では、大阪駅、西九条駅、弁天町駅、天王寺駅、323系万博ラッピング列車車内の5ヵ所に設置する。その後順次拡大し、第4弾まで設置される。大阪環状線全19駅、323系万博ラッピング列車内の合計20ヵ所に設置される予定だ。
飲食店で利用可能なクーポンNFTも発行
ハッシュポートは一般社団法人大阪外食産業協会(ORA)と連携し、EXPO2025デジタルウォレットの利用を促進させるべく、飲食店で利用可能なクーポンNFTを配信する取り組みを今月10日より実施している。
クーポンNFTはすべてパレットチェーンで発行され、大阪外食産業協会の加盟店舗8ブランド、36店舗で店舗特典を利用可能だ。
EXPO2025デジタルウォレットで参加する店舗にあるPOPに表示されている二次元コードを読み取ると、店舗特典が付いたクーポンNFTを取得できる。クーポンNFTはキャンペーン期間中、対象店舗で利用できる。
本キャンペーンは大阪・関西万博の開始への機運醸成活動において、今後広範囲にクーポンNFTを活用する先行事例となる。大規模なクーポンNFTの発行の運用実験でもあり、「未来社会の実験場」という大阪・関西万博の理念を体現する活動となる。
対象ブランドは、お好み焼き専門店の千房、回転寿司のがんこ寿司、回転寿司の大起水産、飲食サービスを手掛ける翔家フードサービス、焼肉の明月館、総合飲食店の心斎橋ミツヤ、焼肉店の萬野屋、餃子の大阪王将。特典は店舗によって異なる。
参考:発表1、発表2
画像:発表より引用
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