2014年にビットコイン(BTC)流出事件で破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックスの元CEOであるマルク・カルプレス(Mark Karpeles)氏があらたに「EllipX」の設立を発表した。
暗号資産メディア・ザ・ブロックによると、9月末にもポーランドを拠点としたEllipXの運営を開始するという。透明性とつかいやすさを重視したあたらしい暗号資産取引所になるという。
カルプレス氏は4日、韓国ソウル市で開催された韓国ブロックチェーンウィークのイベントでザ・ブロックのインタビューで述べた。
EllipXと名付けられたあたらしい暗号資産取引所は、ポーランドを拠点として、今月下旬に欧州でローンチする予定だ。カルプレス氏は「マウントゴックスはポーランドに拠点を置いていたので、私はポーランドという国をよく知っています」と述べた。
新取引所は現在MiCAに準拠するよう取り組んでいることを付け加えた。カルプレス氏は最高技術責任者として、EllipXの技術面を監督することになる。
EllipXは主に消費者、特に暗号資産の初心者のために透明性を確保することに注力すると述べた。
「トップ100の暗号資産取引所をみてみると、最初の数社はバイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)のように大きな取引所だ。しかし、5社、6社とリストをみていくと、どの企業が取引所を運営しているのかさえわからなくなる」とカルプレス氏は述べた。
プラットフォームの透明性を保証するために、カルプレス氏は取引プラットフォームのさまざまな作業部分を区分化することを計画している。カルプレス氏は「なぜなら、今日の取引所は一般的に、顧客と取引するブローカー側と、暗号資産と法定通貨を保管するマッチング側とストレージ側の両方を担当しているからだ」と述べた。
あたらしい取引所はニューヨーク証券取引所に似た構造になるが、暗号資産専用であるという。
カルプレス氏は「基本的に私が将来的に描いているのは、市場での取引を扱う1つの組織と、さまざまな国に拠点を置くブローカーが現地のサービスを提供する一方、取引組織は取引のみを扱うというものです。暗号資産の実際の取引は、基本的にブローカーとは切り離されたBitGoのような会社であるクリアリングハウスを通じて行われます」と述べた。
暗号資産投資家が透明性を重視する傾向が強まるなか、大手暗号資産取引所は完全な透明性とセキュリティ対策を講じていると主張している。
破綻した暗号資産取引所FTXの事件を受け、このことはさらに重要なことになっている。事件では幹部らが顧客資産数十億ドルを私的に使用していた。
懐疑的な暗号資産投資家に対してカルプレス氏は、取引所は第三者による事業の監査に加え、完全な透明性を示すために顧客と技術データを共有すると述べた。
同氏は「このような透明性と環境を作れば、他の取引所も追随する可能性が高い。そうなれば透明性が業界全体で標準となるだろう」と述べた。
カルプレス氏は透明性を求める自分の努力は、マウントゴックスのハッキング、そして資金返済のための10年間の取り組みでの経験に大きく影響されていると付け加えた。
マウントゴックスの債権者への返金は始まっている。これを受け、カルプレス氏は第2のビジネスを開始することが可能となった。
参考:マルク・カルプレス氏、The Block
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