ポリゴン(Polygon:MATIC)を運用するポリゴンラボ(Polygon Labs)は9日、ポリゴンエコシステムで開発されるプロジェクトを支援するため、助成金プログラム「Polygon Village 2.0」を発表した。1億1,000MATIC(約140億円)の資金を提供する。
Polygon Village 2.0では、戦略的アドバイス、メンターシップ、ニューヨークなどに設置されている共同作業スペースの提供、ベンチャーキャピタルの紹介など総合的なサポート体制を提供するという。この取り組みはポリゴンエコシステムの発展を促進し、暗号資産(仮想通貨)業界のイノベーションを推進することを目指している。
ポリゴンラボは「DevX グローバルツアー」の一環として、世界中を廻って開発者やビルダーと出会い、ニーズを聞いていくなかで今回の助成金プログラムを考案したという。
Polygon Villageは開発者が直接入力しフィードバックすることで再考され、あらゆるレベルの創設者が構築を開始し、学習し、つながり、資金を受け取り、指導を受け、規模を拡大し、飛躍的に成長するための大きな拠点となることを目標としている。
Polygon Villageは以下の3つの要素で構成される。
- Village Grants:助成金の提供
- Village Build Ideas:アイデアのサポート
- Village Startup Support:開発・創業のサポート
この助成金プログラムはDeFi、アプリ、ゲーム、インフラ、ソーシャルサービス、そのほかのいずれかであれ、開発のあらゆる段階、あらゆる種類のプロジェクトで利用が可能となる。総額1億1,000万以上のMATICによる資金提供が実施されるという。
助成金はさまざまな方法で実施される。後期プロジェクト向けのPolygon Foundationから最大200万MATICの直接助成金を受け取ることができる。また、初期段階のプロジェクトに対して二次的な資金助成金がある。この2つの助成金プログラムは9日から開始される。ほかの助成金プログラムもまもなく開始されるという。
Polygon 2.0の状況
ポリゴンが現在進めている開発計画「Polygon2.0」はコミュニティと共に流動性を確保した無限にスケーラブルなゼロ証明知識を活用したレイヤー2の青写真としてスタートした。今回の助成金プログラムはPolygon2.0を本格的に開始するなかで発表されたものだ。
Polygon2.0の目標は、インターネットの価値レイヤーの構築だ。インターネットで情報を作成、交換することが誰でもできるように、ポリゴンのネットワークで誰でも価値を創造、交換できることを目指している。そのなかにはポリゴンの新暗号資産POLの作成も含まれている。
現在、ポリゴンはネイティブトークンのMATICをPOLに置き換えることを進めている。先月5日、ポリゴンラボはPOLのコントラクトをイーサリアム(ETH)のメインネットにデプロイしたことを発表している。
参考:発表
画像:発表より引用
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