ブロックチェーンを活用した分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)において、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領が大統領選挙から撤退する確率が80%以上に上昇したことがわかった。2日前、ポリマーケットでのこのオッズは約33%だったが、その後2倍以上に上昇した形だ。
複数の報道によると、党の議会指導者や側近からの圧力が高まり、バイデン大統領は早ければ今週末にも大統領選挙からの撤退を表明する可能性が高いという。その布石を打つため、先日新型コロナウイルスに感染したと発表したとの憶測も広がっている。
先月に行われたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領との討論会でバイデン大統領は衝撃的な低パフォーマンスをみせ、選挙戦からの撤退論が急速に強まった。こうした状況でもバイデン大統領は大統領選を継続する意思をみせていたものの、内外からの批判を受け進退を熟考し始めたようだ。
ABCニュースによると、過去1週間の間に民主党の上院トップであるチャック・シューマー(Chuck Schumer)院内総務を含む民主党幹部が、バイデン大統領に選挙戦からの撤退を要望したという。
またCNNによれば、元下院議長のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)氏はバイデン大統領に対し、「世論調査では共和党のトランプ氏に勝てないことが示されている」と言及した。その際、バイデン大統領は「(大統領選からの撤退により)民主党が下院で勝利するチャンスを破壊する可能性がある」と語り反発したという。
さらに、バラク・オバマ(Barack Obama)元大統領は、同盟者らに対して「(バイデン大統領は)再選を勝ち取るために自身の可能性を真剣に検討する必要がある」と述べたとされる。
これらすべては民主党全国大会が近付くにつれて起こっている。民主党は大統領候補を選ぶための大会を8月19日にシカゴで開催する。